2020年12月に実施された東京ドキュメンタリー映画祭の大阪上映が、2021年3月20日(土)よりシアターセブンにて開催される。本映画祭では、東京で話題を呼んだプログラムをセレクト上映。戦争やオリンピック、原発問題、先住民の権利、摂食障害など多岐にわたるテーマに向き合う長短編、香港情勢をとらえる特別上映、東南アジアや南米、アフリカの民俗誌映像を取り上げる特集など数々の新作を公開する。
長編には、フィリピンでの底辺の暮らしを選んだ日本男性の姿を見つめる粂田剛監督の『なれのはて』、原因不明の火事に見舞われた映像作家・原將人一家の焼け跡の記録と、瓦礫から発掘された未編集の8ミリ映像によって重層的に編まれた『焼け跡ダイアリー〜ツインカレンダー 双子暦記』などを選出。短編には、東日本大震災の津波で犠牲となった故郷と妹との距離をつなぎとめようと、佐藤そのみ監督が手がけた『あなたの瞳に話せたら』、ジョナス・メカスが2006年に撮影した、当時100歳の舞踏家・大野一雄と映像作家・ダンサーのヴィルジニー・マーシャンが踊る様子を、マーシャン自身が再編集した『大野一雄三部作 光への四つの道』などが並ぶ。また、これらの長短編作品は、鑑賞者の投票により選ばれる「大阪観客賞」の対象となる。
このほか、特別上映には大阪限定のプログラムとして、地元在住の武田倫和監督による『南京 引き裂かれた記憶』も。多彩な切り口から制作されたドキュメンタリーは全31作におよぶ。会期は3月26(金)まで。
日時:2021年3月20日(土)〜26日(金)
会場:シアターセブン
料金:一般1,300円、シニア1,100円、学生1,000円、小学生以下700円、会員1,000円/3回券3,300円
※特別興行により劇場指定の割引・サービスデーは適用なし
※各回定員入れ替え制
※上映スケジュールなど詳細は公式Webサイトを参照