■KOREKARA NO KOTO
思い出せない大切な物があるかもしれない。
いや、きっとある。
いつか見た風景も出来事も感情も体験した事全てが今の自分の一部だ。
思考のトーンや言葉のテンポも今までの経験で出来上がったピッチだ。
キャンバスを走る筆の流れも、食べ物の咀嚼のテンポも無意識に自分に合った速度を見つけんたんだ。
きっと自分自身が生きやすいように人それぞれの生きやすいテンポがある。
何が言いたかったんだっけ、、まあいいや。
僕は今まで作品という物を情景の保管装置にしてきた、過去に囚われる節がある。
今でもそうかもしれない、でもコロナが広がって状況が変わってから過去に想いを馳せる事が減っていった。
過去ではなく今、今と未来。
もっと先のことを考えたいと絵を描きながら思った。
テンポが変わったのを感じた。
変化したいのだ。
これからの僕の作品は自分自身と周囲の他者、そしてこれからこの作品に出会う人の為にある。
そうなるように努力する。
死んでも作品は未来に突き進んでほしい。
未来に生きる絵を描きたい。
今回はそのスタートだ。
まだ不完全だけど大丈夫。
まだこれから先は長い。
アーティスト。グラフィティカルチャーをベースに、触覚的な筆致で描かれるドローイング、スプレーやコラージュを用いたペインティング、廃棄物を使ったオブジェ、テキスタイルワークなど多彩な作品を国内外で発表している。
contact Gonzoとしても活動。
会期:2021年6月11日(金)~21日(月)
会場:DELI
時間:13:00~19:00(日曜は18:00まで)
大阪市西区立売堀1-12-17