芸術や芸能と呼ばれる、ある種“役に立たない”とされるものが、端に追いやられてしまう場面が最近よく見かけられます。実際的な利益や数値で文化を測るなんてナンセンスとスルーするだけでなく、そんな事態になっている現在において、私たちが生きるインフラとしての“芸術文化”をもう一度タフに考え、議論することは、これまで芸術文化によって何かしら影響を受け、いろんなかたちで救われた者として積極的にやっていきたいことです。さて、2012年から発行してきたおおさか創造千島財団のフリーペーパー『paperC』が、紙からWebへと移行しました。イベント・展示情報から地域の文化を担う店舗・スポット、活動するつくり手やアーティスト、研究者などなど、大阪の状況を紹介していくWebメディアとして、これからも活動していきます。大阪の芸術文化のいまを考える特集コンテンツもじっくり仕込み中。お楽しみに。
News
2019.11.02
#MOVIE#SCREENING#大阪市#梅田#心斎橋#十三

西成が舞台の映画『解放区』、完成から5年を経て
大阪でも劇場公開

映画監督・俳優として活躍する太田信吾が、再開発に揺れる西成区・釜ヶ崎に漂着する若者を、ドキュメンタリーの手法を活かし表現した初の長編劇映画監督作品『解放区』。11月1日(金)より、大阪市内の映画館3館で順次公開される。

この作品は、2014年に大阪市の助成事業に採択され、「大阪アジアン映画祭」での上映を目指して制作を開始したが、完成した映画に対して大阪市から内容の一部修正を求められた。監督がそれを拒否したことにより映画祭での上映は中止され、最終的に太田監督は助成金を市に返還。その後、自らが納得できる形での作品上映を目指してきたという経緯がある。制作から5年を経て、2019年10月から東京での劇場公開が始まり、ロケ地である大阪でも公開が決まった。

この5年の間に、ロケ地にもなった釜ヶ崎の「あいりん労働福祉センター」が閉鎖されるなど、西成の風景も激変。この映画は、かつての西成の景色や空気の記録という意味でも注目される。

あらすじ

ドキュメンタリー作家になる事を夢見る“未満”の青年は、先輩ディレクターとの理不尽な上下関係や被写体との接し方に悩みながらも、小さな映像制作会社で働きながら未だその途中である。夢を語り理解を示してくれる恋人もいるが、ある現場で先輩の取材姿勢に憤りを爆発させてしまう。職場での居場所を失った彼は、新たな居場所を探すかのように、かつて出会った希望を見失った少年を取材する為に大阪、西成へと向かう。しかし、少年の行方を掴む事は出来ない…。1人で問題に向き合えず、東京で取材した引きこもりの青年を呼びつけ、行きずりの女性に愛を語り、誠実さに欠ける取材を続ける。少年を探しながら街を彷徨う日々。そして、自らの弱さと甘さがもたらした結果から、一歩また一歩と後戻りできない道に迷い込んでいくのだった。

−−『解放区』Webサイト「INTRODUCTION」より引用

西成が舞台の映画『解放区』、完成から5年を経て大阪でも劇場公開

映画『解放区』

大阪市内の公開日:

・テアトル梅田 2019年11月1日(金)〜

・シネマート心斎橋 2019年11月15日(金)〜

・第七芸術劇場 2019年11月16日(土)〜

監督・脚本・編集:太田信吾

エンディングテーマ:SHINGO★西成「ILL西成BLUES -GEEK REMIX-」

出演:太田信吾、本山大、山口遥、琥珀うた、佐藤亮、岸健太朗、KURA、朝倉太郎、鈴木宏侑、籾山昌徳、本山純子、青山雅史、ダンシング義隆&THE ロックンロールフォーエバー、SHINGO★西成 ほか

テアトル梅田

大阪府大阪市北区茶屋町 16-7 梅田ロフトB1F

シネマート心斎橋

大阪市中央区西心斎橋1-6-14 ビッグステップビル4階

第七藝術劇場

大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ6F

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