かつての日雇い労働者が多く住む釜ヶ崎で、地域に根ざしながら、さまざまな人々と出会い、表現と学び合いの場づくりを行うココルーム。 釜ヶ崎芸術大学などの事業のほか、2016年からはゲストハウスも運営しているが、その一角に12月8日(日)、新たに「本間にブックカフェ」がオープンした。元カラオケ居酒屋だったカウンターと6畳ほどのスペースで、本を通じたコミュニケーションの場づくりに着手する。
その運営方法は非常にユニーク。店内に置かれている数千冊の本は、カフェで閲覧は可能だが、販売や貸出はしていない。代わりに、店長が店を訪れた人と話し、その人にふさわしいと思われる本を選んで、無料であげてしまう、という気前の良い仕組み。(活動継続のための寄付や、困窮している人へのコーヒー代前払い「恩送りコーヒー」などで、わかちあいの気持ちを表す仕組みもある。)しかも、店長は日替わりで、本と人が好きなら、旅人でも誰でもなれる。人とも本とも偶然の出会いが楽しめるカフェなのだ。
「釜ヶ崎のまちは、近年外国資本の居酒屋が増えるなど、まちの変化が著しいが、ブックカフェがこのまちに来るきっかけになれば」とココルーム代表の上田は話す。
なお、カフェでは常時本の寄付を募っている。捨てるにはもったいなく、誰かに読んで欲しい本があれば、ぜひ寄付を。
場所:ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム内
営業時間:毎日10:00〜21:00
料金:入場無料(カフェにてオーダー要)
問合:NPO法人こえとことばとこころの部屋 ココルーム 06-6636-1612 info@cocoroom.org
大阪市西成区太子2-3-3