肥後橋にある高さ200mの超高層ビル・フェスティバルタワーウエストには、オフィスやレストランが集まり、中之島香雪美術館も併設されている。そんな、いわば中之島エリアのランドマーク的存在と言える場所に、新しい試みをはじめる空間が誕生した。その名も「LUCKY SHOP(ラッキーショップ)」。ポップアップをメインとしたイベントスペースで、作家やこだわりをもち商品をセレクトする販売店などがこの場所を利用し、イベントのように店舗営業できる。主宰するのは、北浜蚤の市の運営メンバーのひとりであり、ミギリデザイン合同会社代表の三宅右記氏だ。
「店舗として完成した空間をつくるのではなく、普段は見えない制作風景や、誰かの部屋を覗き見るような遊び心がある空間をつくることを目指しています。この場所を通りががった人々にとって、新たな出会いとなれば嬉しい。ひょんな出会いで興味が広がれば、それはきっとラッキーなことだと思うんです」と、三宅氏は語る。
2024年6月2日(日)までは、こけら落とし展「iwase to midi」が開催中だ。もともとコラボユニットとして活動している、作家の岩瀬ゆかとサルエルパンツを制作するmidi・佐藤さおりさんの2人は、1ヶ月ほどこのスペースをアトリエとして活用している。三宅氏が初回展示についてオファーをしたところ、ふたつ返事で参加を決めたそう。「オフィス街のど真ん中で制作しているという違和感が面白いと思いました。通りがかりの人がふらっと入ってきて、様子を見てくれる。アトリエにこもっているだけでは得られない交流が生まれています。制作中の衣装が売れていったり、オーダーをその場で受けたり、その場で『どんな色味がいい?』と、お客さんと話をしながらつくり上げていったりすることも」とmidiの佐藤さんと岩瀬さんは話す。
LUCKY SHOPの運営は、期間限定となる予定。今後の出店相談は、Instagramから受け付けている。5月26日(日)17〜19時には、「iwase to midi」のオーダーパーティも開催される。着ている服や私物へのワンポイントペイント(1,000円)、布から選べるサルエルパンツ、バッグのオーダー制作受注が行われるほか、フリードリンクの用意もあるそうだ。作品を眺めるのも良し、作家の制作風景を垣間見るも良し、話をするのも良し。アトリエを覗く感覚で、気軽に立ち寄ってみたい。
LUCKEY SHOP
営業時間:10:00〜18:00頃
定休:期間限定・不定休開催中
「iwase to midi」絵とサルエルパンツ アトリエショップ
日程:2024年5月7日(火)〜6月2日(日)
時間:10:00〜18:00頃
定休:不定休
※営業時間・定休日はInstagramを参照関連イベント
「iwase to midi」のオーダーパーティ
日程:2024年5月26日(日)
時間:17:00〜19:00
入場:無料
大阪市北区中之島3-2-4
肥後橋フェスティバルタワーウエスト1F