―
From the Exhibitor
アトリエでは夜半、小さく音楽を流しっぱなしにしている。
空調や換気扇の音も同時に鳴っているが 曲と耳のなかで混ざり合い、さほど気にならなくなる。
最近は スプレーが飛散したあとやドリップの染みのような、描きすすめるのに一見、邪魔にみえる傷やアザのような痕もそのままにしておく。
そのほうが優しく描けるから。
本展では、大川の風や水の流れ、橋から眺めた構造物、人の蠢きなど、この都市にみつけた形状から夢想したモチーフを編んでみたい。Semilattice : 半束。人工都市(ツリー)に対し、自然にできた都市構造
鉱物のような響きがすてきだったのでタイトルにしました。―
山本理恵子
1985年大阪生まれ。2011年京都市立芸術大学 大学院 美術研究科 絵画領域 修了。
図像同士の関係性と境界そのものに着目し、筆触により逸脱すること/留まることを繰り返しながら、図と地の共振する絵を描く。
主な個展に、「Urlandschaft – 原風景」(京都岡崎 蔦屋書店 / MEDIA SHOP gallery2 、京都、2021)、
「夜更のサンルーム」(千鳥文化ホール、大阪、2021)「真昼の星々」(gallery hitoto、大阪、2019)、
「空白の頁」(MORI YU GALLERY、京都、2017)、
主なグループ展に、「ART OSAKA 2017」(ホテルグランヴィア、大阪、2017)、
「THE PRINCE GALLERY TOKYO KIOICHO コミッションワーク」(プリンスギャラリー紀尾井町、東京、2016)、
「アートがあればIIー9人のコレクターによる個人コレクションの場合」(東京オペラシティアートギャラリー、2013)、
「VOCA」(上野の森美術館、東京、2010)など。http://riekoyamamoto.com
https://www.instagram.com/riekoyamamoto.works/
会期:2022年2月5日(土)~26日(土)
会場:hitoto
時間:13:00~19:00
定休:火・水曜日
問合:hitoto お問い合わせフォームより
大阪市北区天神橋5-7-12
天五共栄ビル301