南堀江のTEZUKAYAMA GALLERYにて、御村紗也の個展「In the corner of the page」が開催。
御村は1997年生まれで、この春に京都芸術大学大学院修士課程を修了したばかり。現在は生まれ故郷である三重県を拠点に活動している。「シェル美術館展2021」 入選。
学生時代より、日常に溢れる何気ない瞬間や光景、または現象を主題としながら、さまざまな技法やテクスチャーに置き換えて画面上で構成し直す手法で絵画を制作してきた。日に照らされることで現れる影、風に揺れる木々の音、肌で感じる温度や空気の香り、といった刹那的な情景を収めた写真をもとにドローイングを作成し、それらをシルクスクリーンの均一な線やリズミカルで軽やかな筆致、柔らかな色彩に置き換えてキャンバス上に再現する。
作品の表面には樹脂による光沢感のある塗面や水性アクリルによるマットな質感の塗面、下地材を用いた粒子状の色面など、1枚の作品の中でテクスチャーの差異が効果的に配されているのも印象的だ。
同ギャラリーでの初個展となる本展では、大作を中心に新作約15点が展示される。
【アーティスト・ステートメント】
制作の最初に、メモを書くようにドローイングをします。
友達と電話をしている時や退屈な授業を聴いている時にする手遊びのように、とりあえず手を動かしながら描きます。
描くものは、なんとなく気になった光景です。
その光景は、ごく普通で日常に溶け込んでいますが、光が差す・風に揺れる・心地よい音がする・私/あなたがここにいる、色々なものによって現れた美しい瞬間だと思っています。
生活の片隅にある変哲もないものが、意味を持つ瞬間をつくりたいと思います。
御村紗也「In the corner of the page」
会期:2022年9月16日(金)~10月15日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY Main Gallery
時間:12:00~19:00
定休:日・月曜日、祝日
問合:06-6534-3993 info@tezukayama-g.com
大阪市西区南堀江1-19-27
山崎ビル2F