肥後橋のYoshimi Artsにて、上出惠悟(かみで・けいご)の個展「新蕉」が開催。
上出は1981年石川県生まれ。九谷焼窯元・上出⻑右衛門窯の六代目にあたる。
東京藝術⼤学美術学部の油画専攻に進学したが、卒展を前に1年休学し窯に戻り、改めて磁器と向き合ったという。九谷焼の素材に触れた時に、釉薬を施してない状態が果物や卵の質感に似ているという気づきを得て、代表作である甘蕉(バナナ)や卵の作品が生み出された。
その後はいくつかの異なる視点で磁器による表現を追究し、甘蕉を突き放した時期もあったが、上出の根源的な作品であり続けている。
今回の個展では、その甘蕉の新作を約10点発表する。
なお本展は、松坂屋名古屋店の美術画廊で2022年9月に開催された展示をベースに再構築。美術画廊という日本の百貨店の特殊な空間をギャラリー内に再現し、その違和感を抽出することを試みる。
上出惠悟 / KAMIDE Keigo
1981年石川県生まれ、2006年東京藝術⼤学美術学部絵画科油画専攻卒業。
近年の主な個展として、「新蕉」(松坂屋名古屋店美術画廊/愛知、2022)、瓷板画展Ⅲ「Under | Over」(t.gallery/東京、2022)、「Still Life」(日本橋髙島屋S.C.美術画廊X/東京、2021)、「0years」(Yoshimi Arts/⼤阪、2020)、近年の主なグループ展に「高雅絢爛展―九谷焼の今―」(サイエンスヒルズこまつ/石川、2021)、開館15周年記念「現在地:未来の地図を描くために [2]」(金沢21世紀美術館/石川、2019)、「第14 回パラミタ陶芸⼤賞展」(パラミタミュージアム/三重、2019)、「伝統と創造 現代九谷焼の旗手たち」 (富山市佐藤記念美術館/富山、2017)など。
会期:2022年10月5日(水)〜
23日(日)30日(日)まで延長会場:Yoshimi Arts
時間:12:00〜19:00(日曜 〜17:00)
休廊: 月・火曜日、10月14日(金)
問合:06-6443-0080 info@yoshimiarts.com
大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル3F