主に絵画を制作する美術家・中島麦(なかじま・むぎ)と、舞台作品を中心に表現するダンサー/振付家・砂連尾理(じゃれお・おさむ)が協働する「展覧会舞台 みるみるみる」が、茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)センターホールで開催される。
(公財)茨木市文化振興財団が主催。同財団が取り組んできた舞台芸術の振興と、茨木市の行政・民間が推進してきた現代美術関係の活動を組み合わせて展開する「ibap(あいばっぷ)―茨木 舞台×アート プロジェクト―」の第1弾として企画された。
中島は茨木市在住。抽象絵画の制作を中心に、そこから拡張する出来事を取り込みながら活動している。
今回は公演の約1ヶ月前から、阪急茨木市駅前の空き店舗を利用してオープンアトリエを構え、展覧会舞台のための作品を公開しながら制作中だ。
舞台上のパフォーマンスを企画構成する砂連尾は、元茨木市民。身体を通じて震災の記憶に触れ継承するプロジェクト「猿とモルターレ」や、「変身」をテーマにした対話を身体表現へと転換する「変身—ええ、私です。又あなたです。」など、身体表現の概念を拡張するような活動を多数展開してきた。
今回は、両者が「みる」ことを捉え直す試み。中島が制作した絵画は舞台上に設置されるが、最初は見えるようで見えない。その絵画を、砂連尾やジャワ舞踊家の佐久間新、一般募集で集まった参加者たちが、鈴木潤の即興演奏とともに身体で表現していく。終盤では美術と身体が交錯し、絵が踊り出すような展開になるという。
中島と砂連尾が協働するのは今回が初めて。それぞれ精力的に活動する2人の表現者が、「展覧会舞台」という未知の表現をどのように紡ぎあげていくのか、その行方が注目される。
日時:2023年1月8日(日)14:00開演
会場:茨木市市民総合センター(クリエイトセンター)センターホール
アート:中島 麦(美術家)
パフォーマンス:砂連尾 理(振付家/ダンサー)、佐久間 新(ジャワ舞踊家)、鈴木 潤(音楽家)
【一般募集参加者】桂 波那、かつらむつこ、河内千春、草山太郎、酒井晴美、中谷貴子、ハツ&ユリ、ミヤケユウリ、るかわひろまさ ※五十音順料金:2,500円、24歳以下500円(全席自由)
※未就学児の入場可問合:(公財)茨木市文化振興財団 072-625-3055
茨木市駅前四丁目6-16