芸術や芸能と呼ばれる、ある種“役に立たない”とされるものが、端に追いやられてしまう場面が最近よく見かけられます。実際的な利益や数値で文化を測るなんてナンセンスとスルーするだけでなく、そんな事態になっている現在において、私たちが生きるインフラとしての“芸術文化”をもう一度タフに考え、議論することは、これまで芸術文化によって何かしら影響を受け、いろんなかたちで救われた者として積極的にやっていきたいことです。さて、2012年から発行してきたおおさか創造千島財団のフリーペーパー『paperC』が、紙からWebへと移行しました。イベント・展示情報から地域の文化を担う店舗・スポット、活動するつくり手やアーティスト、研究者などなど、大阪の状況を紹介していくWebメディアとして、これからも活動していきます。大阪の芸術文化のいまを考える特集コンテンツもじっくり仕込み中。お楽しみに。
Event
2020.02.14
#enoco#ART#EXHIBITION#WORKSHOP#大阪市#阿波座

彫刻家・花岡伸宏が西成区でのリサーチをもとに
新作を発表する展覧会「つくるということ」

2003年より大阪市内で、独自の表現手段を開拓するアーティストと共に実験的な表現活動に取り組んでいるブレーカープロジェクト。本プロジェクトに2018年度から参画している彫刻家・花岡伸宏が、大阪市西成区でのリサーチをもとにした新作を発表する展覧会が、2月20日(木)より、大阪府江之子島文化芸術創造センター[enoco]にて開催される。

彫刻家・花岡伸宏が西成区でのリサーチをもとに新作を発表する展覧会「つくるということ」

花岡は今回のプロジェクトで、近年の作品に通底するコンセプト「つくるということ。それは生活の延長線上にある“彫刻する”という行為であり、また、個と最大に向き合うことの出来る優れた遊びのようなものでもある。」を、さらに地域のなかで深めた。西成でのリサーチでは、「生活に浸透していくものづくり」の足がかりとなるような、暮らしのなかの「主張のないものづくり」を求めてまちを散策することから始まり、そのなかで人々の生活の様子や創作物と出会うことで、改めて「つくる」ということについてのさまざまな態度や必然性を考えるきっかけになったという。

特に今回は女性たちの手仕事に注目し、花岡の木彫のカバーや、リサーチの道中で見つけた、路上のゴミ、空き家に残されていた日用品なども、作品の構成要素となっている。
日々の営みの延長で行われるものづくりに対する個のエネルギー (他者からのエネルギー)を自己の探究への要素として取り入れ、リサーチを通じて学んだ新たな技術や素材とともに、「つくるということ」の拡張を図る展覧会。

花岡 伸宏

彫刻家。1980 年広島生まれ。京都在住。2006 年に京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。 作為と無作為の間を行き来しながら、身の回りの物や木彫、既製品などを組み合わせた立体作品を主に制作している。

花岡伸宏 展覧会「つくるということ」

会期:2020年2月20日(木)〜3月5日(木)※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月1日までに会期変更

会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]1F

時間:11:00〜19:00

休館日:月曜日

料金:入場無料

問合:ブレーカープロジェクト事務局 070-5046-8667

 

ワークショップ「家庭でできる彫刻」

塑像(そぞう)の技法を元に身の回りにある日用品などを使って彫刻をつくるワークショップ

日時:2月22日(土)、23日(日) 各日 13:00 〜 16:00

対象:小学校3年生から大人まで

持ち物:捨てられない日用品や洋服、道端でひろったものなど

参加費:500 円

定員:各日15名 *Webサイトより要申込

 

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