2023年10月21日(土)、10月22日(日)にかけて、株式会社ダントータイルの淡路島工場でANTIBODIES Collective(以下、ANTIBODIES)による舞台芸術作品『LIMINAL PRAXIS』の上演が行われる。
ANTIBODIESは音楽家のカジワラトシオと舞踊家の東野祥子を中心に、東日本大震災後の2012年に生まれ、2015年に活動を開始したパフォーマンスアーティストコレクティブである。舞台と日常を往来する感覚を呼び起こす、独自の鑑賞スタイル「自由回遊型」を提唱しており、強度のあるパフォーマーと、大規模な美術、実験音楽、映像、特殊装置等との有機的なコラボレーションの可能性を追求し、社会性の強い総合舞台芸術やインスタレーション作品を発表してきた。
ANTIBODIESは過去2年にわたりダントータイルの協力のもと、眠っていた工場スペースを活用し公演を行ってきた。昨秋発表の『LIMINAL』では、代表の東野祥子が令和4年度文化庁芸術祭新人賞を受賞するなど大きな反響を呼んでいる。
今作『LIMINAL PRAXIS』では全国各方面で活躍するメンバー60名が集結。これまで以上の大スケールな舞台芸術作品へと昇華させた新演出公演を行う。今作のコンセプトはこう表明されている。
プラキシスは自分自身を創造し、変化させるような行為と考察のサイクルである。
私たちの芸術の本質はプラキシスとしての実践とその「自発的な複雑系」にあり、その理解のなかに様々な問題に対する解決策を見つけようとすることだ。空間と状況のリミナリティと向き合うその行為のなかに、活動を続けていくために必要なことが何かを学び、次なる行為へと繋いできた。総合的なパフォーマンス芸術が世界と如何に対話することが出来るのかを追求してきたアンチボの自発的な活動、そのサイクルが『リミナル・プラキシス』である。私たちの時代の全体主義は、テクノロジーによって人間の自発性、関わり合う自由が損なわれるときに台頭する。かくしてそれは、それまで人間の生活基盤となっていた科学や倫理、従来の政治思想やイデオロギー、関係性の編み目としての世界を含む一切のものを破壊するかも知れない。テクノロジカルな全体主義によって世界から疎外されていくことに抗うとき、私たちの「行為」と「空間」とはどのようなものであるべきなのか??
引用:ANTIBODIES Collective New Performance in AWAJI 2023「LIMINAL PRAXIS」プレスリリースより
リミナリティとは一般的に、時間や価値観、アイデンティティなどの構築前後にまたがる敷居に立つような行為を指す。ANTIBODIESが提示する、あらゆることが不確かに感じられるリミナリティの目眩のなかで、作品の魅力と問いかけを感じ取りたい。
また、公演の前後には、未来の村おこしミーティングも行われる。 淡路島やANTIBODIESのアーティストによるMarket、ANTIBODIES×ダントータイルのオリジナルタイルWorkshop、マルシェやシルクスクリーンプリント、地元の伝統芸能やLIVE、DJなどを予定。
ANTIBODIES Collective New Performance in AWAJI 2023
日時:10月21日(土)①受付16:30/開演17:00
10月22日(日)②受付13:00/開演13:30、③受付16:30/開演17:00
※上演時間は90分を予定会場:DantoTile淡路島工場福良事業所内・特設会場
入場料:大人・前売¥3500、当日¥4000
学生・前売¥3000、当日¥3500
18歳以下小中高生¥1500(前売当日一律)、未就学児・乳幼児無料
プロジェクトメンバー
コンセプト・構成・音楽:カジワラトシオ
構成・振付:東野祥子
美術監督:OLEO
特殊映像・装置:関口大和
出演: ケンジルビエン、吉川千恵、矢島みなみ、加藤律、ミナミリョウヘイ、尾身美苗、菊池航、松木萌、今村達紀、鈴木春香、鶴家一仁、泊舞々、鈴木智香子、新井海緒、東野祥子
音楽・出演:Bonnounomukuro、Louise Landes Levi、立石雷、Dengaku1、田上敦巳、Marlyn Anasonic、イガキアキコ、PPTV、のこぎり火星
美術・テクニカル:はおにろ、淡圭介、山本將史、GORI空間工房、Wacky、Morike、上地綾子、ペッタン
美術アシスタント:松本拓海、おんだランド、麟太郎、玉光、ほか
VFX:Shinsuke Yamaji(catchpulse)
Programming:稲田成美、向井丈視
照明:藤本隆行(Kinsei R&D)
音響:HAMASTAR、AKA-GASHI 音響アシスタント:柊田上
衣装:HE?XION! 宣伝美術:関根日名子
写真記録:Yoshihiro Arai、井上嘉和
映像記録:Bemnmn、小川櫻児、Idargo Soto Franco、佐伯龍蔵
食:くう食堂、Yurinx、八雄、Pulseman、まひな、ほか
制作:滝村陽子
制作補佐・広報:高橋理恵、Zakkiiee
村おこしミーティング参加メンバー:ONI、YAS、ひょっとこ、池田飯店、ほか
主催:一般社団法人ANTIBODIES Collective
後援:南あわじ市、南あわじ市教育委員会
特別協力:株式会社DantoTile、ダントーホールディング株式会社、淡路交通株式会社
協力:南あわじ市福良地区自治会、公益財団法人セゾン文化財団、ZIKU、渡辺桃子、中村ちはる、渡辺明日香 ほか
助成:芸術文化振興基金助成事業
京都芸術センター制作支援事業
DantoTile
淡路島工場福良事業所内・特設会場
兵庫県南あわじ市福良丙86