イギリス・ロンドンで開催されてきた、実験音楽やオーディオビジュアル、パフォーミングアーツのイベントシリーズ「MODE」。2024年6月より東京にて開催中の「MODE 2024」と合わせた、パートナーシップ企画が6月7日(金)大阪、8日(土)京都で行われる。
大阪は、アーティスト・日野浩志郎(YPY)が主宰するレーベル「NAKID」のショーケースイベントとして、心斎橋 CONPASSにて開催。MODE 2024で初来日となるサックス奏者・Bendik Giske(ベンディク・ギスケ)、日本でのソロ公演は今回が初となるパーカッション奏者・Valentina Magaletti(ヴァレンティーナ・マガレッティ)、そしてレーベル主宰のYPYが出演する。
2023年6月にBeatrice Dillonプロデュースのもとリリースされた、ギスケのソロアルバム『Bendik Giske』では、循環呼吸を用いたサックスのミニマルな展開のなかに、ブレス音だけではなく、トーンホールをタンポがふさぐ際のパコパコとした音や、楽器自体がなにかとぶつかりカチャカチャと鳴る音までが、(むしろそちらを強調するようなかたちで)リズミカルに豊かな全体をつくっていた。このある種の内省的な世界がライブパフォーマンスとしてどう展開されるのか、とても興味深い。
Bendik Giske(ベンディク・ギスケ/NO)
Bendik Giskeは、身体性、脆弱性、持続性に満ち溢れる表現で多くの批評家から高い評価を受けているサックス奏者、アーティスト。最新作である自身の名を冠したアルバム(Smalltown Supersoundよりリリースされた3作目)では、アーティストとして最高の状態にあると評価され、ノルウェーのグラミー賞に2度ノミネートされるなど、観客動員数は世界中で日々増加している。イギリスの電子音楽家であるBeatrice Dillonをアルバムプロデューサーに迎えた最新作品では、アレンジメントを整理し、残響を抑え、旋律の層を剥がし、パターンやリズムに焦点を当てたことで、Giskeの魅力的なサウンドが引き出されている。Giskeによるライブパフォーマンスは、マイクの配置、ライトの配列、サウンドデザインなどの全要素が最大限に共鳴するよう慎重に設計され、音楽性、身体における持久性、豊かで自由な人間性があらわになることで、オーディエンスはその音楽体験へと没入する。
Valentina Magaletti(ヴァレンティーナ・マガレッティ/IT)
ドラマー、作曲家、パーカッショニスト。終わりない傾聴と新しい素材や音の実験を通じて、民俗的かつ折衷的な音のパレットを作ることを目指す。Nicolas Jaar、Jandek、Helm、Raime、Malcom Catto、Charles Hayward、Graham Lewis(Wire、Dome)、Tightpaul Sandra(Coil、Spiritualized、Julian Cope)、Thurston Moore、Bat for Lashes、Gruff Rhys(Super Furry Animals)など多くのアーティストと共演・共作を重ねてきた。現在、Valentinaが取り組む主要プロジェクト「Vanishing Twin」では伝統的なジャズのアプローチを取り入れ、もう一つの主要プロジェクトである実験的/前衛的なデュオ「Tomaga」ではパーカッションにおけるドーロンやフィールドレコーディングのアプローチを取り入れている。イタリアのバーリ出身、ロンドンを拠点に活動する。
引用:MODE 2024 Instagramより
なお、翌日6月8日(土)には、京都三条のUrBANGUILDで、同じくMODE 2024パートナーシップ企画として、Yuki Nakagawa Present “0-t+c”が開催。オーガナイズは、チェロ奏者の中川裕貴が務める。
NAKID showcase in partnership with MODE 2024
日付:2024年6月7日(金)
会場:心斎橋 CONPASS
時間:開場 19:00、開演 19:30
料金:前売 3,500円(1ドリンク別)、当日 4,000円(1ドリンク別)
出演:
Valentina Magaletti
Bendik Giske
YPY
大阪府大阪市中央区東心斎橋1-12-20心斎橋 ダイワビル B1F
日付:2024年6月8日(土)
会場:京都・三条 UrBANGUILD
時間:開場 19:00、開演 19:30
料金:前売 3,300円(1ドリンク別)、当日 3,600円(1ドリンク別)
出演:
YPY×???(Special Guest)
立石雷
中川裕貴
京都市中京区材木町180 3F