2024年9月の1ヶ月間大阪に滞在した「ファニ・フッタークネヒト(Fanni Futterknecht)」と、作曲家「カミロ・ラトーレ(Camilo Latorre)」の成果発表として、パフォーマンス『SIMULATION UNIVERSE(Osaka ver.)』とトーク、また特別展を開催します。
『SIMULATION UNIVERSE』は、シミュレーションというテーマに焦点を当て、「オモチャ」と「遊び」の多面的な領域を探求するレクチャーパフォーマンス・インスタレーションです。フッタークネヒトは、オモチャを拡大しつづける資本主義「ファンタジーというマーケティング」に関心を持ち、その大国である日本でリサーチを進めてきました。日本は世界最大のオモチャ輸出国の一つであり、オモチャや遊びに関する物語が世界に影響を与えています。
実際に、ゴジラ、戦隊もの、スーパーマリオ、ポケモンなど、日本の漫画、ゲーム、アニメーションのキャラクターたちは、世界中の人々の想像力をかき立て、デザインやポップカルチャーのトレンドを生み出し、国境を越えて影響を及ぼしています。そして彼女らは、私的な経験を軸に、多様な表現形態を往来しながら、「遊び」とその商業化に内在する社会的および政治的側面を探ります。
『SIMULATION UNIVERSE(Osaka ver.)』は、大阪向けに再編した1日限りの特別バージョンです。また翌日9月30日 には、パフォーマンスから構成されるインスタレーションを開放するなど、彼女たちにとっても新たな展開をみせます。またとない機会になりますので、ぜひ皆さまにお越しいただけることを楽しみにしております。
(主催者より)
招聘アーティスト
ファニ・フッタークネヒト(Fanni Futterknecht)
ウィーンを拠点とするビデオ、パフォーマンス、インスタレーションなど多様な手法を用いるビジュアルアーティスト。 異なるメディア間の関係性の探究や、メディア間の翻訳、あるいは、芸術として使用されるメディアの問い直しなど、メディアを再考する実践を行う。
現在、在籍する博士課程では、文化・政治的な側面を含む、公共および半公共の空間における言語を通じたパフォーマンスの実用化について研究を行う。カミロ・ラトーレ(Camilo Latorre)
ウィーンを拠点とするコロンビア出身の作曲家/ライター。ウィーンのMDWでピアノ教育法を学び、その後、プロヴディフ音楽アカデミーおよびリンツのアントン・ブルックナー大学で作曲を学ぶ。特に音楽と文学や視覚芸術など、異なる芸術表現における関係性を探ることに関心を持ち表現する。
『SIMULATION UNIVERSE(Osaka ver.)』
アーティスト・イン・レジデンスプログラム「AIRΔ vol.12」成果パフォーマンスパフォーマンス『SIMULATION UNIVERSE(Osaka ver.)』&トーク
日時:2024年9月29日 (日) 18:30〜21:00(受付開始:18:00)
会場:JUU arts&stay
言語:英語(日本語のサポートあり)
参加費:自由(ドネーション制)特別展
※ 前日 2024年9月29日のパフォーマンスから構成されたインスタレーションを開放
日時:2024年9月30日 (月) 17:00〜21:00
会場:JUU arts&stay
参加費:自由(ドネーション制)主催:TRA-TRAVEL 共催:FIGYA
助成: 大阪市、芳泉文化財団、Austrian ministry of culture、 ACT OUT、 EU Japanfest Foundation
JUU arts&stay
大阪市此花区梅香1-17-20