2024年12月6日(金)より、肥後橋のThe Third Gallery Ayaにて、稲垣智子の個展「此方彼方」が開催される。
稲垣は1975年生まれ。現在は大阪と神戸に在住だが、ロンドンの美術大学卒業後、国内外のアーティスト・イン・レジデンスに参加し、海外でもたびたび作品を発表している。
生と死、自然と人工、男女の境界などを模索する作品を、主にビデオやインスタレーションによって表現する作家だ。
同ギャラリーでの個展は、「Diary 2020」以来4年ぶり。本展では、こちら側とあちら側といった対になる存在や距離をはかる体験を創り出す作品を、これまでと同様に映像、写真、立体、インスタレーションなどの多様なメディアを使い、展示。自己と他者、真実と虚構、役割と立場の曖昧さといった、この世界の不安定さとその分断を問い直す。
ギャラリーの2階ではパフォーマティブなアートレッスンも行い、鑑賞者が作品の一部となる場を設けることで、関係性の中に立ち現れる新たな「見え方」を提案する。
稲垣智子 経歴
1975年生まれ、大阪と神戸に在住。ロンドンの美術大学卒業後、日本帰国。大阪大学アート・メディア論修士課程修了。国内を含め、海外、ドイツ、フランス、アメリカなどにてアーティスト・イン・レジデンスを行う。
使用メディアは主にビデオインスタレーション、その他作品にはパフォーマンスの要素が含まれる。
近年の個展は、日本ではCAS(2021)、The Third Gallery Aya(2020)、Art-U room(2017)。海外ではFRISE ハンブルク(2016)。その他には川久ミュージアム (2022)、「カサブランカビエンナーレ」(2017)、シェフィールドの「WROUGHT」(2016)、京都市美術館(2013)他。
OAG Art Center Kobeのアートディレクター。
会期:2024年12月6日(金)〜28日(土)
会場:The Third Gallery Aya
時間:水〜金曜 12:00〜19:00、土曜 12:00〜17:00、火曜はアポイント制(info@thethirdgalleryaya.comへ前日12:00までに要予約)
休廊:日・月曜
トーク|稲垣智子
日時:12月13日(金)19:30〜21:00
会場:The Third Gallery Aya+YouTube配信(後日、視聴可能)
参加費:1,000円
予約先:event@thethirdgalleryaya.com / 06-6445-3557
※ギャラリーを会場に配信。詳細は申込後に案内「絵・先生・私・画家・生徒」
2024年、パフォーマンス・インスタレーション、アートレッスン
2016年から1対1のパフォーマンス作品を展開してきた稲垣は、鑑賞者が絵の先生、生徒、画家といった役割を選び、関係性を再構築するユニークな体験を提供します。このパフォーマンスは、絵画レッスンという形を取りながら、役割と立場の境界を曖昧にし、鑑賞者を単なる観客ではなく作品の一部へと引き込みます。従来の「見る」と「見られる」という構図を解体し、自己と他者の新たなつながりを浮かび上がらせる試みです。
場所:2階ギャラリーPerformance MENU(1時間程度)
パフォーマンス希望者は、役割を下記3つの中から1つ選ぶ。1、 先生
生徒役を作家(稲垣智子)が担当。
料金:先生は場所代として1h 4,000円を支払います。生徒(稲垣)は体験代として1,000円を先生に払います。2、生徒
先生役を作家(稲垣)が担当。
料金:個人デッサンレッスン1h 6,000円3、 画家
アシスタントを作家(稲垣)が担当。
料金:1h 30,000円
キャンバス使用。完成作品は会場で展示します。展示終了後、作品は持って帰れます。
額つきの場合、料金は額代別途必要となります。
(体験は要予約、申込先 info@thethirdgalleryaya.com、06-6445-3557)
大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル2F, 4F
(展覧会は4Fで開催)