大阪中之島美術館が、関西・大阪21世紀協会との共同主催により、関西ゆかりの若手アーティストを個展形式で紹介するシリーズ「Osaka Directory Supported by RICHARD MILLE」。第9弾は、東京と大阪に拠点を持つアーティスト・KOURYOU(こうりょう)の個展を開催する。
KOURYOUは、Webサイト、絵画、立体作品など多様な手段で作品を制作。 2019年からは、移動する海民をモチーフとしたアートプロジェクト「EBUNE(家船)」を開始し、土地に眠る伝承や物語をもとに、多くの表現者と各地で展示を重ねている。大阪・西成にも2022年に”漂着”した。
今回の展示にあわせて制作した新作は、大阪中之島美術館が近世の蔵屋敷跡地にあることが発端となったもの。中之島に多くの物や人、情報が船で運ばれてきた歴史と、KOURYOU自身の「EBUNE」の活動を重ね合わせ、文化の集積地であるこの地で見えてくるものに関するインスタレーション作品を発表する。
KOURYOU (こうりょう)
1983年生まれ、福岡県出身、東京都と大阪府を拠点。2008年、ハイパーリンクの迷宮をさまようウェブサイト《クリック スピリット》を開設。以降、サイト制作と行き来しながら制作する設計図のような絵画、立体作品を発表。代表作に、土地に眠る伝承と現実の地図を重ねあわせた《いわき伝説ノート-キツネ事件簿-》(2016年より継続中)がある。また、瀬戸内国際芸術祭2019(女木島)をきっかけに、2020年よりアートプロジェクト「EBUNE(家船)」を開始し、佐賀、福岡、小豆島、淡路島、大阪に漂着。多くの作家と共に地元コミュニティと協働し、土地のリサーチを元にした展示、儀式、イベントを開催。ウェブサイト上でも一つの物語を紡いでいる。主な展示に、「VOCA展2019」(上野の森美術館、東京、2019年)、「愛知県美術館2020年度第4期コレクション展 新しい術」 愛知県美術館、愛知、2021年)、「KNOT」(天野画廊、大阪、2023年)、「プロトタイプ」(ワタリウム美術館オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリー、東京、2023年)がある。また、「EBUNE×あぐり」として「南飛騨 Art Discovery」(岐阜県下呂市、2024年)に参加。
Osaka Directory 9 Supported by RICHARD MILLE KOURYOU
会期:2025年1月25日 (土) 〜 2月24日 (月・休)
会場:大阪中之島美術館 2階 多目的スペース
時間 :10:00〜17:00
休館:月曜(2月24日を除く)
観覧料:無料
アーティストトーク
日時:1月25日(土) 11:00〜12:00
会場:大阪中之島美術館 2階 多目的スペース
登壇:KOURYOU
モデレーター:中村史子(大阪中之島美術館主任学芸員)
定員 :30名程度 ※事前申込不要
料金:参加無料問合:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
大阪市北区中之島4-3-1