
2025年8月30日(土)・31日(日)に、中之島の大阪市中央公会堂大集会室にて、「中之島文楽 2025」が開催される。大阪市と文楽を中心とした古典芸能振興事業実行委員会(大阪市、公益財団法人 文楽協会)が主催。
今年の公演は、名作『曽根崎心中』を題材にした、講談と文楽のコラボレーション。
「観音めぐり」と「生玉社前の段」を講談で、「天満屋の段」と「天神森の段」を文楽で披露する。
通常の文楽公演では上演されることが少ない「観音めぐり」を取り入れて、作品全体の物語性を丁寧に紹介する点が特徴的だ。
美術は昨年に引き続き、現代美術作家・谷原菜摘子が担当。本作のために描き下ろした30点以上の新作を、プロジェクションマッピングにより舞台上に投影する。「自身の負の記憶と人間の闇を混淆した美」を表現する谷原が、『曽根崎心中』の世界をどのように描き出すのかに注目したい。
本公演では、ライブカメラにより人形や太夫・三味線のクローズアップ映像をスクリーンに映し出すなどの視覚的な演出、出演者による幕前トーク、字幕・アプリ・音声ガイドの導入など、初心者や海外からの来訪者にも鑑賞しやすい環境が整えられている。古典芸能に馴染みがなくても、気軽に会場に足を運んでみてはどうだろうか。

日時:2025年8月30日(土)、31日(日)
30日(土)開演13:00(開場12:30)/開演17:00(開場16:30)、
31日(日)開演13:00(開場12:30)会場:大阪市中央公会堂 1階大集会室
公演内容:
近松門左衛門 作 『曽根崎心中』
第一部 講談 『大坂三十三ヶ所観音めぐり」』/『生玉社前の段』
第二部 文楽 野澤松之輔 脚色・作曲『天満屋の段』/『天神森の段』(振付:沢村龍之介)主な出演者:
太夫|豊竹藤太夫、竹本織太夫
三味線|鶴澤燕三、鶴澤藤蔵
人形|吉田玉男(人間国宝)、吉田一輔
囃子|望月太明藏社中講談 旭堂南海
美術 谷原菜摘子
料金:
一般 前売2,500円 /当日3,000円
高校生以下:前売500円 /当日700円(当日要学生証)
※未就学児入場不可
※チケットは、チケットぴあ、ローソンチケット、e+(イープラス)にて取り扱い問合:一般社団法人 アーツインテグレート
TEL 06‐6372‐6707(平日10:00〜17:00)
大阪市北区中之島1-1-27