
2025年11月22日(土)より、此花のFIGYAにて、ヴィデオアーティスト・Yüiho Umeokaの個展「Death, Videotape and Time」が開催される。
Umeokaは、此花区を拠点とし、「デジタル時代におけるアナログ映像技術の可能性」をテーマに作品を制作している。プログラミングとアナログ映像技術の駆使による複雑性と激しさが融合した表現が特徴的だ。
個人制作と並行してクライアントワークも多数手がけ、小規模イベントの映像/音響オペレーター・映像配信など幅広く活動している。
本展では、これまでに制作した映像作品とともに、3年前に他界した、母でありテキスタイルアーティストの岡みち子の生前の姿・作品をビデオテープ(DVテープ)に記録した映像と仕事道具を合わせて展示。自身の制作における潜在的な背景や文脈にも迫る。
Yüiho Umeokaは、2021年より此花区・梅香にスタジオを構えています。
近年では共同事務所「NEST」を立ち上げ、同世代の多くのアーティストが此花へと集う流れを牽引し、FIGYAの展覧会における映像記録や配信など、さまざまな形で支えてくれてきました。私はずっと、彼がFIGYAで個展を開く日を心から待ち望んでいました。
本展は、彼自身の母であり、テキスタイルアーティストとして活動された岡みち子さんの“死”と向き合う作品です。
Yüiho Umeokaは、撮影、プログラミング、そして多様な現場でのテクニカルな仕事を通して、静かに確かな存在感を放ってきました。
多くの人は彼の「技術者としての顔」を知っています。
けれど、私mizutamaやごく親しい友人が知る、彼の内側にある繊細な感情や、言葉にならない優しさ──その“パーソナルな面”は、これまで表現としてほとんど現れてこなかったように思います。今回の展覧会は、その感情を、母という存在を通して正面から見つめ、形にしようとする試みです。
それは、喪失と再生の間で、彼がもう一度“生きる”ということを掴みなおす時間になるでしょう。Yüiho Umeokaという一人の人間の核が、静かに、しかし確かに来場者の心に届くことを願っています。
アーティストランスペースFIGYAとしても、私たちの商材はこれまでも、そしてこれからも、「作家自身のイズムとフィロソフィー」であり続けます。
今回の展覧会は、その信念をまっすぐに体現してくれるものになると願って。mizutama
FIGYA合同会社 代表社員
Yüiho Umeoka「Death, Videotape and Time」
会期:2025年11月22日(土)〜30日(日) ※会期中無休
会場:FIGYA
時間:12:00〜20:00
料金:入場無料
関連展示
「雑居する映像万華鏡の世界」
作者が制作した映像万華鏡装置「Video Kaleidoscope」を用いて行う映像作家たちによる映像展示。
会期:11月22日(土)〜29日(土)
会場:studio BAIKafe(此花区梅香1-18-28 モトタバコヤ/FIGYAから徒歩2分)
時間:11:00〜15:00
定休:日・月曜
参加アーティスト:
Yuiho Umeoka
片岡拓海(書動アニメーション作家)
柴原直哉(木版画アニメーション作家)
渡辺栞(アニメーション作家)主催:FIGYA/YVStudio
協力:KONOHANA NEST/株式会社デンキトンボ
大阪市此花区梅香3-11-18



