
ステートメント
“Let’s open our fortune.”
ゴールドラッシュ期、移民の波とともにアメリカに生まれたチャイナタウン。
そこでは、中国独自の文化がアメリカの風土と交わり、やがて新たな文化が芽吹いた。その象徴ともいえるのが、フォーチュンクッキーである。
食後の小さな楽しみとして供されるクッキーを割ると、中からは一枚のおみくじが現れる。
そこに書かれた言葉は、運命や未来の兆しをそっと占うものだった。本展「OPEN FORTUNE」では、そんなアメリカンチャイナの象徴をモチーフに、
神出謙が近年展開してきた《FEAST OOPARTS》シリーズの理念──
“ムダを楽しむ道具” という発想を拡張しながら、食を介したコミュニケーションのあり方を実験的に提示する。フォーチュンクッキーを割る新作《Lucky Cracker》を中心に展開する、
ポップでオリエンタルな世界をお楽しみください。–
神出謙 プロフィール
1997年ロサンゼルス⽣まれ。兵庫県で育つ。
東京藝術⼤学⼤学院デザイン科修⼠課程修了。
幼少期に遊んだおもちゃやコミックなどの⼤衆的で消費的なアメリカンポップカルチャーに影響を受け、機能とデコレーションという⼀⾒相反する感覚を共存させることによって、社会に隠れた問題意識をウィットに富んだ⽬線で浮かび上がらせようとする。
2022年の卒業制作展では、無駄の豊かさを楽しむカニむき銃『CRAB CRUSHER』を制作。
2022年東京藝術⼤学⼤学院デザイン科第7研究室に進学。
2025年東京藝術⼤学 卒業・修了作品展では、茶碗についた⽶粒に神を宿しておにぎりを再⽣するガジェット『THE RICE SAVIOR』を発表。海外の視点でとらえた⽇本的造形に着⽬し、新しいデザインの可能性を研究した。
Solo Exhibition “OPEN FORTUNE”
出展作家:神出謙会期:2025年11月29日(土)~ 12月21日(日)
会場:Marco Gallery 1F
時間:13:00〜18:00 ※最終日は17:00まで
定休:月・火曜、祝日 ※水曜はアポイント制
大阪市中央区南船場1-12-25
竹本ビル






