
2026年4月18日(土)に、駒川中野の超家・CHOHOUSEにて、トークイベント「父なる国家から母なるアルゴリズムへーー2つの大阪万博を中心に」が開催される。
同日よりスタートする「生活万国博覧会2026」の1企画。トークのゲストは安達爽太郎。
なぜ、2025年の大阪万博に「太陽の塔」は作られないのだろうか。
1970年の大阪万博は、アメリカ館の主要展示物であった「月の石」に代表されるように、テクノクラティックな未来志向を提示した祭典であった。丹下健三が設計したメガ・ストラクチャーとしての「グリッド」(近代的合理性=父なる象徴界)の中心を、岡本太郎の「太陽の塔」という巨大な異物(現実界の穴)が突き破る。それはまさしく、明確な「父」の法が存在し、それに対する否定としての「前衛芸術」が成立し得た、弁証法的進歩史観の生きた時代であった。
しかし、その後日本は急激な経済成長とそれに伴った消費社会化、さらには1995年という結節点を経て、真にポストモダンの悪夢が達成されたのではないだろうか。2025年万博の会場を囲い込む巨大な「リング」が象徴するように、現代を生きる我々にとって、もはや殺すべき「中心(父)」は不在であり、極度に最適化された情報とそれを可能にするアルゴリズムがすべてを包摂する、摩擦なき「母型的ネットワーク(人工子宮)」の中に閉鎖され続けている。「父」が不在となり、絶対的な外部が消失したこの閉塞的状況において、我々はいかなる芸術作品を生み出し得るのか。
本トークイベントでは、二つの万博の比較を通じて、現代における新たな「前衛の条件」について考えたい。それは、(擬似)調和的なコミュニティと空間を演出する「関係性の美学」や、政治闘争のスペクタクルへと陥ってしまう「ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)」への安易な回収を退ける、「二重の切断」の実践である。安達爽太郎

2003年福岡生まれ。京都在住。「Semi-underground Press」共同主宰。社会思想、芸術、アナキズムなどに関するZINEや論文の執筆を行う。また、京都や大阪、香港などで上映会やトークイベント等を多数企画。現在、雑誌『TENSEGRITY』(創刊号特集:空間をめぐって)創刊に向けた編集、執筆を行なっている。
トークイベント「父なる国家から母なるアルゴリズムへーー2つの大阪万博を中心に」
日時:2026年4月18日(土)18:00〜
会場:超家・CHOHOUSE,Osaka
トーク出演:安達爽太郎
参加費:ドネーション500円
大阪市東住吉区駒川3丁目18-22


