
かつて実験的なコンテンポラリーダンスの土壌が存在した大阪で、ダンスの思考と幅を拡張することを目指すフェスティバル「ダンスアフターダンス」が、2026年5月9日(土)・10日(日)の2日間、桃谷の元木材倉庫にて開催される。ダンサー/振付演出家の菊池航が主宰する身体パフォーマンス団体・淡水が主催。
同フェスティバルは、2024年5月に初回を開催。若手からベテランまで、関西を拠点とするダンサー、パフォーマーたちが一堂に会し、倉庫という会場の特性も取り込んで、多様なパフォーマンスを繰り広げた。(イベントの様子は「REPORT|ダンスアフターダンス」参照)
2年ぶりに開催される今回は、12組が出演。音楽家、詩人、美術家など、ダンスを専門としていない出演者の割合が前回に比べて増えた印象だ。また異ジャンルのパフォーマーによるコラボレーションのセッションも多数あり、ここでしか観られない表現が多く生み出されると期待される。
2000年に大阪で紅玉(振付・演出)を中心に結成したネオ舞踏カンパニー・千日前青空ダンス倶楽部の、歴代の踊り手が出演するスペシャルバージョンにも注目したい。
大阪でパフォーミングアーツを再び行う。
ダンスと思考の幅を、もう一度拡張する。
ささやかな抵抗として開催した初回から2年が経ったが、大阪とダンスを取り巻く状況にほぼ変化はない。以前、長くダンスを観てきた知人がこう言った。
「深くダンスを観られる人と話をしたい。」
その言葉が耳に残っている。
現在のダンスの多くは、どこが「深く」見えない。
ここで扱うダンスとは、身体性、意味生、社会性、普遍性など、複数の層を自らに問いながら立ち上がる行為である。
それは必ずしも「ダンス」という形式に限られない。
そのため本企画では、あえて「バフォーミングアーツ」という言葉を用いる。踊らなくてもダンス。
踊っていてもダンスにならない。踊ること自体は、メディアの形感もあり以前よりも当たり前になった。
だからこそ、目の前で起こる出来事の何を「面白い」と見出すのか。
そこに作家の思考と態度が現れるはずだ。手段は問わない。
思考を揺さぶること。
圧倒すること。
度肝を抜くこと。そうした作品に大阪で再び多く会える環境が生まれることを願って、この場をつくります。
ダンスに次ぐダンスを。
菊池航
タイトル参考:『マンアフターマン:未来の人類学』 著者:Dougal Dixon
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ダンスを観ているとき、何を考えているのだろうか。想像力はどこまで広がっていくだろうか。
ここ10年で街中でダンスを取り巻く環境は大きく変わった。そこかしこで人が踊り映像に撮りどこかにアップロードされている。
ではその一方で、目の前で何かが起こり、思考と想像力が巡る出来事はどこにいったのだろう。
物語に引っ張られずただそこにあるなにか。何者にもなろうとしないなにか。
いや何者かになってしまってもいい。そんなことはどうでもよくなるくらいそこに踊りがあれば。
物語に引っ張られたっていい。物語を追うことを忘れるくらい、いまそこにあるからだが観れたら。そのまたたきが誰かの世界を変えることを願って。
今村達紀

日時:2026年5月9日(土)、10日(日)両日14:00〜/18:00〜
※昼夜同演目/入れ替え制会場:桃谷 元木材倉庫
出演:
5月9日(土)
今尾拓真(Ft. 菊池航、宮木亜菜)
瀬戸沙門
火野7
松枝熙
アサダワタル+杉田真吾
千日前青空ダンス倶楽部
振付|紅玉
出演|
稲吉(文)
ぽん太(福岡まな実)
すずめ(きたまり)
あやめ(森本あやこ)
小つる(佐藤ゆか里)
ぼたん(野田まどか)
柚子(住吉山実里)
水鳥(川瀬亜衣)
エミリー(内田結花)
そら(中間アヤカ)
菜々(植野晴菜)
協力:てるてる(yum)、ファブリス・プランケット5月10日(日)
「Sign」
(振付|捩子ぴじん 出演|石原菜々子、今村達紀、菊池航、増田知就)
渡辺明日香
中西ちさと+ 火楠+田中直樹
池田昇太郎+江崎將史
東野祥子+ 中田粥
山下残 + 山内弘太出店:オルタナキッチンOooze(うーず)
入場料:一般前売チケット 1演目3,500円、2演目6,500円
ドネーションチケット(このイベントをより応援したい方へのチケット) 1演目5,000円、2演目10,000円
※いずれも+1ドリンク(500円)/当日券は+500円
※チケット予約はこちらからスタッフ
照明:今村達紀
音響:佐藤武紀
舞台:井上和也
制作:淡水、青木雅美
記録映像:梅岡唯歩デザイン:SNJO
桃谷 元木材倉庫
大阪市生野区桃谷2-21


