
第3回白髪一雄現代美術賞を受賞した土屋咲瑛による展覧会 「→第4の壁」 を開催します。
土屋は「日常で出会うある種の没頭のなかで、自らの存在感が薄くなる瞬間」をテーマに、地図、編み物、ドローイングなど様々な手法で作品を制作してきました。身近な例では、美しい風景に目を奪われたり、物語の世界に入り込んだりしている時などが、それに近い状態と言えるでしょうか。没頭しながらふと我に返ると、私たちはまるで舞台の外から別の自分を眺めるような不思議な感覚に襲われます。
展覧会のタイトル「→第4の壁」は、俳優のいる舞台と現実の客席を隔てる「見えない」境界を表す演劇用語に着想を得たものです。新作、近作を織り交ぜた展示空間の中で、作品の向こう側にいる作者と私たち鑑賞者は、それぞれどのような「私」のあり方を感じ取ることができるのでしょうか。不可思議でユーモアに満ちた、新進気鋭のアーティストの個展をぜひお楽しみください。(プレスリリースより)
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ステートメント
自画像を書くことに、ずっと違和感がありました。自分からは見えていない自分の顔を描いて自分を示すというのは、私にとってどこか自然でないことのように思えました。
演劇用語に「第4の壁」というものがあります。舞台と観客席の間を隔てる架空の壁を指す言葉で、現在は演劇に限らず、例えば作品と鑑賞者との間にある画面や紙面を指すこともあります。
あらゆる私は作品の前で、透明な第4の壁の前で、ただでさえ私から見えていない自分なのに、改めて透明を演じます。
絵を描く私、見る私、物語を読む内言、地図の手前、目の裏、そういった、第4の壁の向こう側で居ないことになっている“私”を描くことで、私たちのことを指差したいです。土屋咲瑛(出展作家)
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土屋 咲瑛(つちや さえ) プロフィール
1999年 大阪府生まれ
2024年 京都市立芸術大学大学院美術研究科美術専攻油画 修了自分からは見えない自分自身について、目の前にあるものを通じて捉えることをテーマに、主にドローイング、既製品、 編み物、 アニメーションなどを使用したインスタレーションの形式で制作を行う。地図やパズル、建物など、一見かっちりしているが、人が使うものであるがゆえにどこか歪みが生じるモチーフを使用することが多い。
【主な展覧会】
2021年 「隣の島」、MEDIA SHOP GALLERY2、京都
2021年 「シェル美術賞展 2021」、国立新美術館、東京
2024年 「アートアワードトーキョー丸の内 2024」、行幸地下ギャラリー、東京
2024年 「A-LAB Artist Gate’24」、A-LAB、兵庫
2024年 個展「不可分な自分の領分→ぐるぐる→」、ARTRO、京都
2024年 「Kyoto Art for Tomorrow 2025 -京都府新鋭選抜展-」、京都文化博物館、京都
2025年 「ARTISTS’FAIR KYOTO 2025」、京都新聞ビル地下1階、京都
2026年 個展「パースのない事務はこちらをずっと向いている」、茨木市立ギャラリー/見るば/Socio1/茨木市役所本館北側外壁、大阪【受賞】
2021年 シェル美術賞2021 入選
2024年 Kyoto Art for Tomorrow 2025 -京都府新鋭選抜展- ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川
国際交流賞
2025年 ARTISTS’FAIR KYOTO 2025 マイナビ ART AWARD 優秀賞
2025年 第3回白髪一雄現代美術賞
A-LAB Exhibition Vol.51
第3回白髪一雄現代美術賞受賞者個展
土屋咲瑛「→第4の壁」会期:2026年5月2日(土)〜6月28日(日)
会場:A-LAB
時間:10:00〜18:00
休館:火曜 ※5月5日(火・祝)は開館し、5月7日(木)は休館
料金:入場無料
関連イベント
トークイベント
出展作家とゲストが、ニュータウン – 制作の原風景について話す。
日時 : 5月16日(土)14:00〜15:30
ゲスト:篠原雅武[京都大学大学院総合生存学館(思修館 )特定准教授]
定員:先着20名 ※要事前申込
申込:メール(amalove.a.lab@gmail.com)で、イベント名、氏名、電話番号、参加人数を送信作品解説会
出展作家による解説を聞きながら作品を鑑賞する。
日時 : 6月7日(日)14:00〜15:30
※申込不要主催:尼崎市
兵庫県尼崎市西長洲町2-33-1











