
大阪出身の美術家・森村泰昌が北加賀屋に設けた個人美術館・モリムラ@ミュージアムにて、2026年4月24日(金)より、第12回企画展「森村泰昌 BEKKAN 別館―もうひとつの『驚異の部屋の私たち』」が開催される。
本展は、同時期に大阪中之島美術館にて開催される展覧会「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。 — 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ —」に連動して企画された。
森村は「驚異の部屋の私たち」展への出品作品として、大阪の風景をたどる「M式・大阪八景」と、木谷千種《浄瑠璃船》を題材にした新作セルフポートレイトの制作に取り組んだ。完成した作品は大阪中之島美術館に展示されるが、モリムラ@ミュージアムでは、それらの試みの背景として、森村が慈しんだ大阪の景色や、大スケールの撮影となった新作の制作過程などを紹介する。
「M式・⼤阪⼋景」の面影を求めて
大阪中之島美術館で公開する「M式・⼤阪⼋景」の元となった森村作品を展示します。「M式・⼤阪⼋景」とは、大阪に生まれ育った森村泰昌が新たに選んだ八つの“個人的な”⼤阪名所のこと。活気あふれる⼀⼤観光都市としての大阪とは一味二味ちがう場所を選び、セルフポートレイト作品のロケ地としてきました。釜ヶ崎で撮影された映像作品《なにものかへのレクイエム(人間は悲しいくらいにむなしい 1920.5.5-2007.3.2)》を久々に公開するほか、今は失われた光景のなかで撮影された作品を初公開します。

浄瑠璃船に隠された秘密
大正から昭和にかけて大阪で活躍した女性画家の木谷千種は、大正15年に《浄瑠璃船》を描きました。ありし日の大阪の風情ただよう本作を題材に、森村の新たなセルフポートレイト作品が誕生しました(完成作品は大阪中之島美術館で展示されます)。撮影の眼目となったのは、原寸大の「浄瑠璃船」の製作。登場人物の撮影セットとして用いるだけでなく、船を水上に設置した大掛かりな撮影も実施されました。さらに、作品に登場する総勢8人の関係性や、衣装、小道具に至るまで、千種がちりばめたさまざまな謎を、制作チームの研究成果をもとに森村流に読み解き、新たな解釈へと発展させています。撮影のために制作した原寸大の屋形船や使用した着物などともに考察の足跡も展示します。

第12回企画展
森村泰昌 BEKKAN 別館―もうひとつの「驚異の部屋の私たち」会期:2026年4月24日(金)~7月20日(月・祝)※金〜日曜と祝日のみ
会場:モリムラ@ミュージアム(M@M)
時間:12:00~18:00(入館は17:30まで)
休館:月〜木曜(祝日を除く)
料金:一般・大学生600円、高校生・中学生200円、小学生以下 無料
大阪市住之江区北加賀屋5-3-36


