
大阪を拠点に活動しているアートハブ・TRA-TRAVELは、2021年から、公共および民間のアートオーガナイゼーションと共に企画するアーティスト・イン・レジデンス「AIRΔ」を大阪で継続的に主催している。
AIRΔ vol.19では、ウィーン出身のアーティスト、ファニ・フッタークネヒトを招聘。大阪での滞在制作の成果展として、北加賀屋の千鳥文化にて2026年5月23日(土)から6月1日(月)まで、展覧会「The Toyness of Reality ーおもちゃのような現実ー」を開催する。
また会期中の5月24日(日)には、フッタークネヒトによるワークショップを開催。おもちゃを分解し、組み替え、参加者自身が新しいキャラクターや物語をつくる。
フッタークネヒトは、過去2年間にわたり日本でのリサーチを通じて、資本主義社会における「おもちゃ」を批評的に探求してきました。
本展では、おもちゃや遊びの文化に焦点を当て、その文化的・政治的側面、そして加速する資本主義における「想像力の商品化」について考察します。おもちゃは、ジェンダーなどの役割を形づくり、価値観を内包し、権力関係を再生産する社会構造を映し出す鏡であると同時に、物語やイデオロギーを帯びた文化的装置でもあります。
とりわけ日本の玩具や遊びの文化を手がかりに、それらが社会のあり方をどのように映し出し、また形づくっているのかを、立体作品、映像作品、ドローイングなどを通して提示します。
本プロジェクトのリサーチ期間中、作家は子を授かり、子どもとともに来日し滞在制作を行いました。そうした個人的な経験もまた、本展における「おもちゃ的なるもの」への問いに、新たな層をもたらしています。(TRA-TRAVEL)

ファニ・フッタークネヒト(Fanni Futterknecht)
ウィーンを拠点とするビデオ、パフォーマンス、インスタレーションなど多様な手法を用いるビジュアルアーティスト。 異なるメディア間の関係性の探究や、メディア間の翻訳、あるいは、芸術として使用されるメディアの問い直しなど、メディアを再考する実践を行う。
現在、在籍する博士課程では、文化・政治的な側面を含む、公共および半公共の空間における言語を通じたパフォーマンスの実用化について研究を行う。

ワークショップ
TRA-PLAY vol. 5 with ファニ・フッタークネヒト
「DECONSTRUCTING MONSTERS ―モンスターをつくりなおしてみる―」TRA-PLAYは、国内外のアーティスト、アートオーガナイゼーションが実施したワークショップなどを、開催地の土地柄に合わせてリメイクし再実施するプロジェクトです。
その土地の制度・文化・風習・社会状況の中から生み出した実践を大阪で共有し、共に実施することで、同時代の声に耳を傾けると同時に、私たち自身の文化や社会、そして制度について考える機会をつくります。TRA-PLAY vol.5ではAIRΔ vol.19で大阪に滞在するオーストリア人アーティストのファニ・フッタークネヒトによるワークショップを開催します。
本ワークショップは、おもちゃを分解し、組み替え、新しいキャラクターや物語をつくる、大人・子どもともに参加可能なワークショップです。
主催側で用意したおもちゃやご持参いただいたおもちゃを使い、再構成・再塗装・再組立を行いながら、新たなオブジェクトやキャラクターを生み出します。
おもちゃを元の意味から解放し、新しい想像力の出発点とすることを目指します。(アーティストはこれを「遊びとしての抵抗」と呼びます。)本ワークショップでは、おもちゃを文化的なオブジェクトとして捉え、その背後にある物語や世界観について考えます。
おもちゃは、社会を映し出す存在でもあります。男女などの役割を形づくり、価値観を運び、ときにそのまま再生産してしまうこともあります。誰がその物語をつくっているのか?
誰が利益を得ているのか?
そして、私たちはどのような別の物語を想像できるのか?こうした問いを手がかりに、おもちゃを「小さな抵抗の手段」として捉え直します。
ワークショップでは対話を行いながら、さまざまな背景をもつおもちゃを見直し、そこに含まれるステレオタイプや意味について考えます。
資本主義社会の中で、「想像力」はどのように形づくられているのでしょうか。(参照:アン・アリソン『菊とポケモン』)
AIRΔ vol.19 ファニ・フッタークネヒト 「The Toyness of Reality ―おもちゃのような現実―」
会期:2026年5月23日(土)〜6月1日(月)
会場:千鳥文化 2階旧居室
時間:11:30〜18:00
料金:入場無料TRA-PLAY vol. 5 with ファニ・フッタークネヒト
「DECONSTRUCTING MONSTERS ―モンスターをつくりなおしてみる―」
日時:2026年5月24日(日)14:00〜16:00
会場:千鳥文化ホール
料金: 1,500円(材料費含む/別途、自宅からおもちゃを2〜3点持参)
備考(主催者より):
– キャラクター性のあるフィギュアやソフビ等のおもちゃを2〜3点ご持参ください(LEGOやゲーム類は対象外)
– それぞれのおもちゃにまつわる簡単なエピソードをご紹介いただきます
– おもちゃは分解・加工して使用します。
– ワークショップ後、会期終了まで展示予定です。
会期終了後にお持ち帰りいただけます。
– 当日の様子は写真・映像で記録いたします。
– ご予約は前日までにTRA-TRAVELのInstagramアカウントまでメッセージください。主催:TRA-TRAVEL
助成: 大阪市、オーストリア文化フォーラム東京 、Federal Ministry of Arts, Culture, Civil Service and Sport/Austria
大阪市住之江区北加賀屋5-2-28


