アートプロデューサー・谷口純弘とクリエイティブコーディネイター・笹貫淳子が主宰するプロジェクト 「chignitta（チグニッタ）」が、2021年6月18日（金）に京町堀にて「chignitta space」をオープンする。

谷口は、1990年代から30年間にわたりFM802に在籍し、digmeoutやUNKNOWN ASIAなどさまざまなアートプロジェクトや企業コラボレーションを通して若手アーティストの地位向上に努めてきたが、このたび独立。海外アーティストや各国のクリエイティブキーパーソンと仕事をしている笹貫とともに、「chignitta」として今後さまざまなクリエイティブプロジェクトを仕掛けていく。

2人が企画・運営する「chignitta space」は、長年この場所でプロジェクトを続けてきたVADE MECVM.（ヴェイディ ミーカン.）との共同プロジェクト。30坪のスペースには、壁幅10mを有するアートギャラリー 、谷口が30年間集めてきた膨大なアートブックやZINEなどが揃うブックストア、コーヒーやビールが楽しめるカフェカウンター、レコードショップ、アナログレコードをプレイできるDJブースを常設。主宰の2人だけではなく近隣のクリエイターも巻き込んで、新しいカルチャー発信の場となることを目指している。

オープニング企画は、イギリスのグラストンベリーやフジロックでのアートインスタレーションなどを手がけるSMASH UKアートチームに所属する唯一の日本人アーティスト、MADBUNNYの個展。ギャラリー内に彼のプライベートスタジオを再現する。
展示タイトルの「ART OF GETTING OVER（乗り越える芸術）」は、今、世界で起こっている困難さえ、アートで越えていこうとするMADBUNNYからの静かな決意であり、オーディエンスへのメッセージ。こんな時期だからこそ自らのルーツを見直し、そこから生まれる新たな挑戦をこのアートショーにぶつける。会場からトークイベントなどコンテンツも配信予定。