家で過ごす時間が長くなった今日この頃。ふと部屋を見渡してみると、誰かの表現に心が解ける瞬間があります。さて、みなさんはどんなものに囲まれて日々を過ごしているでしょうか? 2021年1月22日(金)〜2月20日(土)、大阪・南堀江のTEZUKAYAMA GALLERYで開催されるコレクション展「Collectors’ Collective vol.4 Osaka」に参加するコレクターに聞いてみました。
有田さん、コレクションについて聞かせてください!
上の写真は自室の展示風景で、大久保紗也さんのトタンを支持体にした《They》と、斉木駿介さんの《Security》です。斉木さん自身もこのモチーフを気に入っているのか、違うバリュエーションで何点か制作されているうちのひとつとなります。
大久保さんの作品については、緊急事態宣言下ということに加えて、他業種に転職したばかりという個人的にとても不安定な時期だったのですが、どこかで背伸びしないと作家の成長に置いていかれる(主に経済的に)ということもあり、思い切って購入させていただきました。部屋のどこにいても目に入ってくるため、今後ことあるごとに当時の気持ちを思い出させてくれる作品になると思います。
有田啓
30代半ばのサラリーマン。福岡県在住。コレクター歴は約2年で、若手作家を中心に50点程度コレクションしている。今回のコレクション展に参加のコレクターのなかでは唯一独身で、今はアートが家族であり、友人であり、恋人である(?)。
Information:2021.1.22〜2.20 南堀江で開催されるコレクション展「Collectors’ Collective vol.4 Osaka」に出展!
有田さん一押しの作家はこちら▼
全作家おすすめなのですが、ここでは出口雄樹さんの《Still Alive》を紹介します。出口さんは東京藝術大学の日本画科卒業後、アメリカを拠点に活動していましたが、現在は日本に戻って京都で活動を行っています。多彩なバックグラウンドを持つ作家で、この作品も古典的なモチーフをコミカライズし、コラージュや水墨、スプレーなど多くの技法をミックスした独特な作品となっています。Still Life(静物画)ではなくStill Alive。なるほど描かれているドクロもまだ生きている感じです。今回はこの作品と、古今東西の格言などが語られる「Subliminal Switch」シリーズを出品いただきました。
Collectors’ Collective vol.4 Osaka
会期:2021年1月22日(金)〜2月20日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY – VIEWING ROOM
出展コレクター/出展アーティスト:
コレクター:播磨勇弥
アーティスト:飯田美穂、石原梓、御村紗也、宮原野乃実、山田千尋コレクター:有田啓
アーティスト:亜鶴、井田大介、出口雄樹、岡田佑里奈、豊田涼華コレクター:吉田昌哉
アーティスト:黒川岳、黒宮菜菜、城愛音、中田有美時間:12:00〜19:00
休廊:日・月曜日、祝日
問合:06-6534-3993
同時開催
出展作家:厚地朋子、加藤智大、小池一馬、タムラサトル、和田直祐