現代における新しい表現を模索する作品を展示する「第48回現代美術-茨木2021展」が、茨木市立生涯学習センターきらめきにて開催。
本展は、アンデパンダン(無審査)形式で募集される「公募部門」 と 「特集作家部門」で構成される。テーマは「マスキング・スケープ―変わり続ける視点の法則」。特集作家部門に出展するATSUSHI SHIBATA(1980〜2020年)、中屋敷智生(1977年大阪生まれ)、長谷川一郎(1978年大阪生まれ)に共通するキーワードにマスクやマスキングテープがあることから、「マスキング(覆い隠す)」と「スケープ(風景)」を組み合わせた造語を掲げた。マスクなどコロナ後の生活様式と符合するテーマでもある。
「第48回現代美術―茨木」は、「マスキング・スケープ 変わり続ける視点の法則」をテーマに開催される。これは、特集作家のATSUSHI SHIBATA、中屋敷智生、長谷川一郎に共通するキーワードにマスクやマスキングテープがあることから、「マスキング(覆い隠す)」と「スケープ(風景)」を組み合わせた造語である。3人の作品は一見ばらばら見えるが、それぞれの作品には「隠された風景」がある。
SHIBATAは、紙や革、ロープなど身近な素材で怪異と驚異に満ちた顔貌のマスクを作る。中屋敷は日常のものや風景を絵の具の偶然性やマスキングテープを用いて解体した抽象画だ。前景と背景が混在した絵画は、イメージの知覚を揺さぶる。長谷川はマスキングテープを用いて正面から眺めた団地や海などをモチーフに、自然や都市に潜む構造を平面的に描きだす。
本展は新型コロナウイルスの影響により開催が1年延期された。その間、新しい生活様式によってマスクの着用が求められ、アクリルやビニールでマスキングした空間が生まれ、平面的なオンライン上でのコミュニケーションが定着した。現実の風景が「マスキング・スケープ」となった今、作家や鑑賞者の世界や作品を見る視点はどのように変わったのか、いま明らかになる。平田剛志(美術批評)
(本展フライヤーより)
第48回現代美術-茨木2021展「マスキング・スケープ -変わり続ける視点の法則-」
会期:2022年1月10日(月)~16日(日)
会場:茨木市立生涯学習センターきらめきホール・ホワイエ・1階展示コーナー
特集作家:ATSUSHI SHIBATA、中屋敷智生、長谷川一郎
時間:10:00~19:00(最終日は17:00まで)
料金:無料
休館:火曜日
問合:072-620-1810(茨木市 市民文化部 文化振興課)
関連プログラム
特集作家によるアーティストトーク
日時:1月16日(日)15:00~17:00
司会:平田剛志(美術批評)
※事前申込不要
茨木市畑田町1-43