肥後橋のThe Third Gallery Ayaにて、写真家・石川竜一による展覧会「いのちのうちがわ」が開催される。

石川は1984年沖縄県生まれ・在住。カメラを通して被写体に正面から対峙することで、その本質を掴み取るように撮影する姿勢が特徴的だ。
活動を始めた当初より生まれ育った沖縄の風景や人々を撮り続けているが、2016年に発表した写真集『Camp』では一転、北陸・東北の森の中に最小限の装備だけを持っていき食料は現地で調達する「サバイバル登山」に挑戦し、撮影も敢行した。
『Camp』から5年を経て、新たな展開をまとめた写真集『いのちのうちがわ』を2021年に発行し、同名の個展を東京で開催。大阪では今回が初の発表となる。

「自然のうちがわに触れ、その圧倒的な力を思い知らされたとき、物事の区別は緩やかなグラデーションで繋がって、自分自身もその循環のなかにいるのだと感じた」と語る石川。本展は、彼が山の中で、自然、生と死に向かい合った感覚を追体験するような展示になるだろう。