2022年4月に開館10周年を迎える大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]。運営チームの創造的思考とネットワークを活かし、大阪府内の文化関係者、市町村関係者とも連携しながら、都市や社会が抱えるさまざまな課題の解決に取り組んできた。特にこの5年間は、社会的基盤としての「文化的コモンズの形成」を目指し、enocoが有する知見やネットワーク、コレクションなどを活用した多様な創造活動を展開している。
現在の指定管理者による運営が2022年3月に終了するのに際し、その「文化的コモンズ」のあり方・捉え方をアップデートし次の10年へと受け継いでいくイベント「創造のテーブル2022」が、同センターにて開催される。
いくつかのキーワードを引き出しながら対話する4つの「テーブル」には、瀬戸内サーカスファクトリーを運営しプロサーカスアーティストの瀬戸内移住を促す田中未知子、昨年NFTアートプロジェクト「Generativemasks」を発表し話題を集めたクリエイティブコーダー・高尾俊介、加古川市役所でスマートシティを推進する多田功など、各領域で先駆的な試みを実践する多彩なゲストが出演。
短期的な小さな実験から都市の制度を変える。小さな場やコミュニティから新たな表現と世界をつなぐ。手のひらサイズの画面から生まれる表現を新技術によって価値づける。小さな気づきからまちの未来をつくっていく…こうした、一人ひとりの小さなアクションが社会や世界へと広がり/つながる今、新たなコモンズ(共有地)や未来について考える。
創造のテーブル2022
わたしたちの文化的コモンズのアップデート日時:2022年3月19日(土)13:30〜17:30(予定)
※対面のみでの開催を予定(オンライン配信・アーカイブ配信なし)。ただし新型コロナウイルス感染症の感染状況により、中止もしくは内容や形式の変更を行う可能性あり。場所:enoco(4Fルーム1)
定員:50名程度(事前申し込み優先・当日空きがあれば先着順受付) 申し込みはこちら
料金:参加無料
モデレーター:甲賀雅章(enoco館長)、忽那裕樹(enocoプラットフォーム部門チーフディレクター)
タイムスケジュール:
▼オープニングアクト:関西エアリアルによる「バーティカルダンス」(13:00〜13:10頃)
※天候等により中止・時間変更の可能性あり[はじめに]13:30〜13:35
[立ちばなし]13:35〜13:50
※コラムビデオ:民が公を主導していくこと
ゲスト:泉英明(都市プランナー、有限会社ハートビートプラン代表)、寺浦薫(甲南女子大学文学部メディア表現学科)
[テーブル1]13:50〜14:25
都市・地域とアート / 公共と民間 / 小さなアクション
ゲスト:田中未知子(瀬戸内サーカスファクトリー代表)[テーブル2]14:25〜15:15
所有と共有 / 利己と利他 / メタバース / NFT / Web3
ゲスト:高尾俊介(甲南女子大学文学部メディア表現学科講師)、NY_(NFTアーティスト)[立ちばなし]15:15〜15:30
※コラムビデオ:「山納さんと館長のコモンズをめぐる立ちばなし」
ゲスト:山納洋(大阪ガス株式会社 近畿圏部 都市魅力研究室長/common cafeプロデューサー) ※映像出演のみ
[テーブル3]15:30〜16:05
合意形成/ プラットフォーム / 市民参加 / 民主主義
ゲスト:多田功(加古川市企画部政策企画課 スマートシティ推進担当課長)(休憩 15分)
[テーブル4]16:20〜17:25
モデレーター|甲賀雅章(enoco館長)、忽那裕樹(enocoプラットフォーム部門チーフディレクター)+ゲスト[おわりに]17:25〜17:30(予定)
問合:06-6441-8050 art@enokojima-art.jp
大阪市西区江之子島2-1-34