文化のある街はどのように生まれるのでしょう？

移動する先々で、目にするものや出会う人は私の骨や肉になり、その日々にくすぐられるようにして、私は半ば反射的に手を動かし続ける。
時に棘のある低木に分け入るように、思考や手を慎重に動かし日々のエチュードは繰り返される。
そうして生み出されたものは、ある日のソワレでいつかあなたをくすぐることが出来るかもしれない。

本展は、愛知県瀬戸市を拠点に活動する作家、近藤佳那子と古畑大気によるアートユニットBarrack（バラック）が企画する現代美術の展覧会です。
3つの会場を舞台に構成される本展は、Barrackがこれまで関わってきた愛知県近郊の作家達を広く紹介し、彼らが日々を通して継続してきた、繰り返し考えつくること、その本質に迫ります。また、これまで様々な土地で創造の場を共有・生み出してきたBarrackが会期中も稼働し続けるスペース”棚”を立ち上げ、食やトークを通じて作家や街の人と共に文化拠点の創出を図ります。
茨木市のアートユニットOne Art Projectとの繋がりをきっかけに数年にわたって親睦を深めてきたBarrackがこの街で出来ることとは何なのか？

街や人が展覧会を通して交わりながら、文化的創造が持続し、また新たに創られていくことを目指します。
（Barrack）

Barrack
近藤佳那子と古畑大気によるアートユニット。
2017年愛知県瀬戸市でカフェとギャラリーの機能を持つ「Art Space & Cafe Barrack」をオープン。月毎の企画展に加え、トーク、ライブ、ワークショップなども開催。また、Barrackとしてアートイベントやプロジェクトに参加し、自主企画も行う。美術・食・歴史・音楽・造形教育といった多層的な要素を取り込みながら、人との関わりの中で作品やスペースを展開する。

茨木市立ギャラリー企画展44「Funny boneと移動する日常」

第1会場「棘のエチュード」：茨木市立ギャラリー
会期：2024年10月26日（土）〜11月12日（火）※期間中無休
時間：10:00〜19:00 ※最終日は17:00まで

第2会場「ある日のソワレ」：茨木市福祉文化会館
第3会場「Barrackの“棚” 」：茨木市市民総合センター 喫茶・食堂スペース
会期：2024年10月26日（土）〜11月17日（日）
時間：11:00〜18:00 ※最終入場は17:30まで
休館：月・火曜　※11月4日（月・祝）は開館
※イベント開催日は開館・閉館時間が変わる

参加作家：池奈千江、伊藤衣毬、植松ゆりか、小栗沙弥子、こいけぐらんじ、近藤佳那子、鋤柄ふくみ、髙田実季、田口美穂、馬場奈津紀、古畑大気、文谷有佳里、Barrack（古畑大気+近藤佳那子）

料金：入場無料

会期中イベント
第3会場「Barrack の”棚”」では作家や街の人と共に文化拠点の創出を図る様々なイベントを開催
・「出張カフェBarrack」会期中の金曜（不定期）、土曜、日曜
・「郊外の街における文化振興のあり方をみんなで考える」10月27日（日）12:00〜21:00
金崎亮太によるアートトークサロン
・「どこからどこまでが作品 ?? ─境界線をみる─」11月2日（土）14:00〜15:00（13:45 集合）
茨木市職員がファシリテーターを務める鑑賞ワークショップ
・「出張ラマン」11月3日（日・祝）11:00〜18:00
茨木市で様々な人と文化コミュニティを作ってきた茨木ラマンによる出張バー
・「ひらひら ぴかぴか ねがいをこめて」11月3日（日・祝）10:00〜12:00、13:00〜15:00
馬場奈津紀による子どもたちとのワークショップ
・HUB-IBARAKIART PROJECT「場づくりについて考える#02」11月4日（月・祝）15:00〜17:00
ゲスト：MAT,Nagoya、アッセンブリッジ・ナゴヤ ディレクター吉田有里・青田真也／聞き手：内田千恵、雨森信によるトーク
・「Funny boneと移動する日常」11月9日（土）15:00〜〜17:00
本展覧会企画者Barrackと参加作家、茨木のアートユニットOne Art Projectによるクロストーク。司会：山城大督
・「Bar かき殼」&「小池喬 弾き語りライブ」11月16日（土）Bar：17:30〜21:00（20:30ラストオーダー）、LIVE：18:00〜19:00　投げ銭+1ドリンク制
伊藤衣毬とゲスト三浦紗和子が開くこの日限定のバーと小池喬（こいけぐらんじ）によるアコースティックライブ
・「茨木市の有志の方々による喫茶」平日不定期（詳細は @cafebarrack にて）