
現代美術に特化した大阪発のアートフェア「ART OSAKA」。23回目を迎える今回は例年より時期を早め、2025年6月5日(木)~9日(月)に中之島と北加賀屋の2会場で開催される。
中之島の会場は大阪市中央公会堂、会期は6月6日(金)~8日(日)の3日間。
個々に出展するブース形式の「Galleries セクション」では、 日本国内のみならず、韓国や台湾からの参加も含む総勢44軒のギャラリーが一堂に会し、展示・販売を行う。
さらに今年は大阪市中央公会堂を全館使用し、大集会室 (ホール)で「映像プログラム」を開催。梅津元キュレーションのプログラム「〈うつること〉と〈見えること〉—映像表現をさぐる:60年代から現在へ」と、1998年に大阪で開催された森村泰昌プロデュースによる伝説的なアートプロジェクト「テクノテラピー」のドキュメンタリー上映の2つのプログラムから構成される。滅多に上映されない作品や初公開の作品も上映され、重要な映像作品を再評価する機会となることが期待される。
北加賀屋の会場はクリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)、会期は6月5日(木)~9日(月)の5日間。大型作品やインスタレーションなどをダイナミックに展開する「Expanded セクション」に19組の国内外作家が出展し、 物理的なサイズだけでなく、メディアの垣根を越え”アート” のイメージから一歩踏み出した作品群が展示される予定だ。
映像プログラムについて
本プログラムは、大きく2つのプログラムから構成されます。
1つは、プログラム・キュレーションに梅津元氏(批評家/キュレーター)を迎え、1960年代から現在までの、実験映像、ビデオアート、美術家による映像など、重要な作品の数々を一挙に上映し、日本における「映像表現」をさぐります。期間中、毎日上映される『キカイデミルコトー日本のビデオアートの先駆者たち』(企画・制作:ビデオアートセンター東京 監督:瀧健太郎 2013年 82分)は、出光真子、中谷芙美子、松本俊夫、山口勝弘など、映像表現の先駆者たちへの貴重なインタビューを通じて、日本の映像表現の黎明期をたどるドキュメンタリーです。ビデオアートが日本でどのように誕生したかをわかりやすく構成した本作は、国内外で反響を呼び、大阪では今回が初の上映となります。
それに加え、実験映画、ビデオアート、美術家による映像など、約25本を上映し、全4プログラムにてご紹介いたします。美術家による映像作品として歴史的に重要な村岡三郎・河口龍夫・植松奎二(共作)《映像の映像-見ること》(1973年)、幻の名作と称される柏原えつとむ《サタワル》(1971年)、今回が初公開となる堀浩哉《READING Session No.3》(1974年)、大阪港近くの築港赤レンガ倉庫で撮影された松井智惠《HEIDI 46 brick house》(2006年)、国内外の映画祭で多数の賞を受賞している折笠良のアニメーション《みじめな奇蹟》(日本語版)(2023年)、そして、国際的に活躍する牧野貴の《The Low Storm》(2009年)など、映像表現の多様性と奥深さを堪能できる、見応えあるラインナップとなっております。もう一つは、1998年に開催された、大阪在住の国際的美術家・森村泰昌プロデュースによる伝説的なアートプロジェク ト「テクノテラピー」のドキュメンタリー映像を特別上映いたします。美術家と展覧会制作、舞台演出、会場運営など の専門家集団、そして多くのボランティアスタッフが結集し、本会場でもある大阪市中央公会堂の全館を活用して創り 上げた本プロジェクトは、賛否両論を呼びながらも、当時の大阪の芸術文化のエネルギーを象徴する試みとして、いま改めて注目すべき取り組みと言えます。
(プレスリリースより)
会期:2025年6月5日(木)~9日(月)
Galleries セクション
日時(一般公開):6月7日(土)11:00〜19:00、8日(日)11:00〜17:00
※6日(金)は招待者、プレスのみ
会場:大阪市中央公会堂 3階(中集会室・小集会室・特別室)
出展ギャラリー:
【大阪】アートコートギャラリー、カペイシャス、ギャラリーノマル、GALLERY ZERO、gekilin.、KAZE ART PLANNING、KOUICHI FINE ARTS、Nii Fine Arts、ノートギャラリー、+1art、TEZUKAYAMA GALLERY、ダブリューエーギャラリー、YOD Gallery、Yoshiaki Inoue Gallery、Yoshimi Arts
【京都】CANDYBAR Gallery、COHJU、FINCH ARTS + gallery Unfold、GALLERY TOMO、小出由紀子事務所、MORI YU GALLERY
【兵庫】ギャラリーヤマキファインアート
【三重】ギャラリーMOS
【愛知】GALLERY IDF、JILL D’ART GALLERY
【東京】AaP/roidworksgallery、AISHO、eitoeiko、EUKARYOTE、FUMA Contemporary Tokyo|文京アート、GALLERY麟、小山登美夫ギャラリー、メグミオギタギャラリー、MEM、西村画廊、Otherwise Gallery、√K Contemporary、s+arts
【神奈川】gallery蓮依
【長野】ギャラリー石榴
【韓国】GALLERY JINSUN、Gallery Shilla
【台湾】AKI Gallery、Dynasty GalleryExpanded セクション
日時:6月5日(木)13:00〜19:00、6日(金)~8日(日)11:00〜19:00、9日(月)11:00〜17:00
会場:クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)
出展作家/ギャラリー:
阿部大介/AIN SOPH DISPATCH
Axl Le/gallerychosun
福岡道雄/FINCH ARTS
振本聖一/gekilin.
橋本絵里奈/ギャラリーMOS
伊藤航/GALLERY KOGURE
河合政之/MORI YU GALLERY
リン・シューカイ/Der-Horng Art Gallery
水田典寿、米津真理奈/川田画廊
ミュルミュール・ストリート/ギャラリーかわまつ
中村公之/万画廊
中村亮一/KOKI ARTS
那須佐和子+下田悠太/biscuit gallery+ AWASE gallery
オノ・ヨーコ/小山登美夫ギャラリー
サシャ・スタイルズ/BEAF
鹿野裕介/Yu Harada
四方謙一/H-art Beat Gallery
髙橋穣/Marco Gallery
ユ・ソラ/TEZUKAYAMA GALLERY映像プログラム
1.「〈うつること〉と〈見えること〉̶ 映像表現をさぐる:60年代から現在へ」
日程:6月6日(金)~8日(日)
会場:大阪市中央公会堂 1階 大集会室
詳細 : https://artosaka.jp/2025/jp/screening-program-1/シンポジウム「うつる像/見える像-映像表現の在処」
日時:6月7日(土)15:20〜18:00
詳細:https://www.artosaka.jp/2025/jp/event/993/2.「テクノテラピー」特別上映会
日程:6月6日(金)・7日(土)※7日は上映後スペシャルトーク付
会場:大阪市中央公会堂 1階 大集会室
鑑賞料:各回 1,000円 ※オンライン販売のみ
詳細 : https://artosaka.jp/2025/jp/screening-program-2/料金:
・ART OSAKAオンラインチケット(2会場入場可能):3,500円(税込) ※当日券4,000円
※小学生以下は無料。但し保護者同伴が必要
・Expandedオンラインチケット:1,500円(税込) ※当日券2,000円
※大学生以下は無料。但し学生証の提示が必要
・テクノテラピー鑑賞チケット(オンライン販売のみ):1,000円(税込)
・映像プログラム「〈うつること〉と〈見えること〉̶ 映像表現をさぐる:60年代から現在へ」は入場無料
チケット購入サイト:https://www.e-tix.jp/artosaka2025/主催・問合:一般社団法人日本現代美術振興協会(APCA) info@artosaka.jp
大阪市北区中之島1-1-27
大阪市住之江区北加賀屋4-1-55