
ステートメント
「big moth」
本展「big moth」は、自身の部屋の中に蛾が入り込んできた経験を元に、自分自身の内部や領域を定義する曖昧な境界について様々な観点から考察する試みです。
壁や窓、言語、身体といった多様な「内」と「外」を隔てるものは、私たちに秩序を与える一方で、常に流動し、脆さを孕んでいます。維持しようとすると時折、反発が生じ、いつか崩れ去るかもしれません。それは自身の制作のプロセスの中でも起こり得ることでもあります。その際に、小さな抵抗として”曖昧な継続”といった不明瞭な行為を通して、組み上げ、配置することによって形を留めさせます。
別々の物語の中で支え合うように立ち上がる作品群をご覧ください。–
1996年⼤阪⽣まれ。京都造形芸術⼤学美術⼯芸学科総合造形コース卒業。
京都を拠点に活動。作家ステートメント
⼈智を超えた圧倒的な存在や、⾃⾝の個⼈的経験に基づいた特定の⼈物への憧れや興味から、粘土、⽯、FRPなど多様な素材を⽤いて制作している。
物理的な関係性で語られる独⾃の物語を創出しつつ、痛みや恐れ、憧れ、畏怖の念等の内的な感情も内包することを模索している。
2019年に藤本流位とのユニット「john gan jihn」を結成。たまに活動している。主な個展
2021「AGARUMANS(Best Friend)」(グランフロント⼤阪)
2022「合体彫⼈アガルマンズシールラリー」(ロームシアター京都)
2023「BAROM(あるいは幾つかの⻑い話)」(京都市京セラ美術館)
2024「⽶村優⼈の絶縁ピープル」(EUKARYOTE(東京))など
⽶村優⼈ Solo Exhibition「big moth」
会期:2025年8⽉9⽇(⼟)〜 9⽉7⽇(⽇)
会場:Marco Gallery 1F
時間:13:00〜18:00(最終日は〜17:00)
定休:⽉・⽕曜、祝日 ※⽔曜はアポイント制
大阪市中央区南船場1-12-25
竹本ビル