北加賀屋のモリムラ＠ミュージアム（M@M）にて、森村泰昌 × 桐竹勘十郎 二人展「お手を拝借!!」が開催。

大阪在住の美術家・森村泰昌は、さまざまな名画や歴史上の人物に自ら扮し、セルフポートレイト作品として発表を続けてきた。現在、森村は人形浄瑠璃文楽の人形遣い・桐竹勘十郎とともに「人間浄瑠璃」と題した創作プロジェクトに取り組んでいる。これは文楽人形に成りかわった森村を勘十郎が遣うという実験的表現で、2022年早春に大阪中之島美術館内ホールにて公演を予定している。

この公演に先立ち、森村と桐竹の初のコラボレーション展をM@Mにて企画。
森村は M@Mで初めて、日本美術がテーマとなった作品を一堂に展示する。キーワードは「大阪」と「芸能」。 大阪画壇を牽引した北野恒富の美人画から、 歌舞伎役者を描いた東洲斎写楽の浮世絵まで、 ”にっぽんのモリムラ”を和のしつらえで提示する。
一方の桐竹は、文楽の名場面を「人形インスタレーション」で再現展示。 また、創作公演に向けて自ら制作した「モリムラの手」や、25年間で200枚以上を描いた「観劇記念スタンプ」原画など、 “作り手勘十郎 ” の作品も披露する。