南堀江のTEZUKAYAMA GALLERYにて、同ギャラリーの3名のディレクターが独自の観点で選出したアーティストを紹介する企画展「Directorsʼ Selection – FOCUS」が開催される。
5回目となる今回の展示では、木村剛士、杉山卓朗、平野泰子の3組が出展。
宮城県出身の木村は、人間の内面的な要素とその周りの環境や社会のつながりをテーマにしており、今展ではブロンズでの彫刻作品を中心に新作を発表する。
杉山は千葉県出身、作家のイマジネーションや主観的なものを排除したその絵画からは高い緊張感を感じさせる。
富山県出身の平野は、何層にもわたって薄く塗り重ねた色彩の中に、非常に深みのある空間を感じさせる絵画が特徴的だ。
それぞれの作品に加えて、3名の異なる要素を持ち合わせた作家が1つの空間内でどのように共鳴し合うのかも注目される。
出展アーティスト
木村剛士 | Takeshi Kimura
1980年、東京都生まれ、宮城県出身。多摩美術大学院美術研究科彫刻専攻を修了。周囲の環境は「自分の体を裏返したもの」という視点から、地域の食文化や周囲の 自然環境とをつなごうとする制作を行っており、彫刻を内包する造形性も含めた様々な特性を社会的な要素も含めて取り巻く環境として捉えようとする彫刻制作を行っている。主な個展に「IN CONCRETE」(FEI ART MUSEUM YOKOHAMA / 2017)、「N.E.blood 21 vol.60(リアスアーク美術館/2017)。主なグループ展に「新鋭作家展<ざらざらの実話>」(川口市立アートギャラリー・アトリア/ 2020)、「六甲ミーツアート芸術 散歩」(六甲山 / 2020)、「ART MIYAGI2019」(宮城県美術館 / 2019)、「あきたの美術 2016」(秋田県立美術館 / 2016)、大地の芸術祭 KAMIKOANI PROJECT AKITA2015 (秋田県上小阿仁村 / 2015)など。杉山卓朗 | Takuro Sugiyama
1983年、千葉県生まれ、兵庫県在住。大阪美術専門学校研究科を修了。キャンバスを前にして起こるイマジネーションや衝動を廃して、線や面を反復、再構築しながら絵画を制作。イメージの生成において、作家自身の介入を最小限にとどめた制作方法を用いている。マスキングを使わずに描きながらも肉筆という霊性からも限りなく遠い絵画表現を目指す。主な個展に「周縁と方法」(五台山竹林寺/2017)、「LOOP」(ASYL [元梅香堂]/2014)。主なグループ展に「2つの時代の平面・絵画表現-泉茂と6名の現代 作家展」(Yoshimi Arts/the three konohana/2021)、「DELTA×WHAT CAFE exhibition ‘EXPANSION’」(WHAT CAFE/2021)、「SPR」(FINCH ARTS/2020)、「paint( )ings」(Yutaka Kikutake Gallery/2018)、「江之子島芸術の日々2017『他の方法』」(大阪府立江之子島文化創造センター/2017)など。平野泰子 | Yasuko Hirano
1985年、富山県生まれ、神奈川県在住。京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻を卒業。作品の根底には「風景」があるが、絵の具を幾層にも塗り重ねる行為によって生まれる空間や現象に注目するようになる。制作の中から生まれる眼差しや不確かなものに強度を持たせるために制作している。主な個展に「UNFOLD ROOM」(Gallery stoop / 2020)、「不確かな地図」(CALM &PUNK GALLERY / 2018)、「呼びかけられる」(Gallery PARC / 2018)、「Twilight」(Masayoshi Suzuki Gallery / 2012)、「Twilight」(Masayoshi Suzuki Gallery / 2009)。主なグループ展に「New Positions 2021」(Taguchi fine art / 2021)、「VOCA展2015」(上野の森美術館 / 2015)など。
グループ展「Directors’ Selection – FOCUS」
出展アーティスト:木村剛士、杉山卓朗、平野泰子
会期:2022年1月21日(金)~2月19日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY Main Gallery
時間:12:00~19:00
休廊:日・月曜、祝日
問合:06-6534-3993 info@tezukayama-g.com
大阪市西区南堀江1-19-27
山崎ビル2F