1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)のテーマ館《太陽の塔》で知られ、今日でも幅広い世代の人々を魅了する芸術家・岡本太郎(1911-1996)。この度、その芸術人生を振り返る、大回顧展を開催します。
1929年に渡仏した岡本太郎は、抽象表現に影響を受けながら画家としてのアイデンティティを確立していきます。帰国後、自らの芸術理念の核となる「対極主義」を提唱し、制作のみならず『今日の芸術』、『日本の伝統』などの著作において文化・芸術論を展開しました。《太陽の塔》を頂点とするパブリックな空間に展開される巨大な彫刻や壁画など、生活の中で生きる作品群は、「芸術は大衆のものである」という岡本太郎の信念そのものを象徴し、それ故に没後もなお、多くの人々を惹き付けています。
表現活動が多岐にわたることから「何が本職なのか?」と問われることも多かった太郎の答えは「人間―全存在として猛烈に生きる人間」でした。未知なるものへの不安・怖れに常に果敢に孤独に切り込んでいった彼の表現活動は、小さな枠にとらわれることなく世界に対して「己全体を賭ける」ことであり、人間としての根源的な営みの豊かさを人々に喚起する試みであったといえるでしょう。太郎の思想・生き様が込められた作品を体感することは、不安定な状況が続く現在の社会を力強く生き抜いていくためのヒントを見つける機会となるかもしれません。 代表作はもちろん、これまであまり注目されてこなかった晩年の作品なども紹介しながらその生涯をたどる本展にて、《太陽の塔》だけではない、岡本太郎の全貌をお楽しみください。
(大阪中之島美術館Webサイトより)
展覧会 岡本太郎
特設サイト https://taro2022.jp/会期:2022年7月23日(土)~10月2日(日)
会場:大阪中之島美術館
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館:月曜日 ※9月19日を除く
料金:一般 1,800円、高大生 1,400円、小中学生 無料
※チケットは日時指定制、各種割引あり、詳細はこちら問合:大阪市総合コールセンター 06-4301-7285(8:00~21:00)
関連イベント
記念講演『岡本太郎という生き方』※申込受付終了
登壇者:平野暁臣(空間メディアプロデューサー/岡本太郎記念館館長/〈Days of Delight〉ファウンダー)
日時:7月23日(土)14:00~15:30予定
定員:150名
参加費:無料 ※展覧会観覧券が必要講演会『岡本太郎の青春—パリ』※申込受付終了
登壇者:大杉浩司(岡本太郎記念館 主任研究員)
日時:8月7日(日)14:00~15:30予定
定員:150名
参加費:無料 ※展覧会観覧券が必要トークイベント「呪力はそこにあるか? 鼎談・鴻池朋子×山下裕二×石倉敏明」
登壇者:鴻池朋子(アーティスト)、山下裕二(美術史家)、石倉敏明(人類学者)
日時:9月3日(土)14:00~15:30予定
定員:150名
参加費:無料 ※展覧会観覧券が必要
申込方法:申込フォームまたは往復はがきにて申し込みミュージアムライブ 広瀬未来クインテット『JAZZ for TARO』※申込受付終了
日時:7月24日(日)20:00~21:00予定
定員:30名
参加費:無料 ※展覧会観覧券が必要
出演者:広瀬未来 (Trumpet)、佐藤絵美里 (Tenor Sax)、大野こうじ (Guitar)、萬恭隆 (Bass)、坪田英徳 (Drums)スクリーニングプログラム(1)
ドキュメンタリー映画『岡本太郎の沖縄(完全版)』完成披露プレミア上映 ※申込受付終了
登壇者:葛山喜久(ドキュメンタリー映画監督・映像プロデューサー)
日時:8月13日(土)13:00~16:30予定
定員:150名
参加費:無料 ※展覧会観覧券が必要スクリーニングプログラム(2)
『岡本太郎の生活-川崎市岡本太郎美術館の映像アーカイブ』
登壇者:片岡香(川崎市岡本太郎美術館学芸員)
日時:2022年9月19日(月・祝)14:00~15:30予定
定員:150名
参加費:無料 ※展覧会観覧券が必要
申込方法:申込フォームまたは往復はがきにて申し込み
⼤阪市北区中之島4-3-1