大阪中之島美術館の開館を記念して、明治から現代へと時代の流れとともに変遷してきた大阪の“肖像(かお)”を2期にわたり紹介する展覧会「みんなのまち 大阪の肖像」 。
2022年4月〜7月に開催された第1期に続き、8月6日から開催される第2期「『祝祭』との共鳴。昭和戦後・平成・令和」では、戦後復興期から1970年の日本万国博覧会、そして現代まで、起伏の激しい時代を生きる大阪のまちとその表情を紹介する。
本展は、美術作品とデザイン作品の両方を有する大阪中之島美術館ならではの展示内容となっている。
注目されるのは、1970年代の工業化住宅を再現する「みんなのおうち」 。戦後、大阪は弱電産業の集積地「家電王国」となり、家庭向け電化製品を国内外に広く供給。また、主要構造部が工場生産の規格化部材からなる「工業化住宅」 も戦後に登場した商品だ。本展では、大阪に本社を置く積水ハウスと多数のメーカーの協力を得て、実物大の工業化住宅を展示。来場者は住宅内に入って当時の内装や設備、家電製品を体感することができる。
また、「具体美術協会」など多数の芸術家やグラフィックデザイナーが携わった「EXPO’70 日本万国博覧会」 に関連する作品やポスターなどの広報物も出展される。
主要出品作家・資料
池島勘治郎、泉茂、今竹七郎、岩宮武二、上田健一 宇佐美圭司、内海柳子、瑛九、奥野英雄、片山利弘、木村恒久、白髪一雄、田中一光、津田洋甫、津高和一、百々俊二、永井一正、中村真、畠山直哉、早川良雄 前田藤四郎、森村泰昌、森山大道、やなぎみわ、山城隆一、山中嘉一、横尾忠則、吉原治良、吉原英雄、シャープ、積水ハウス、象印マホービン、パナソニック、他(作家・企業名別50音順)
開館記念展「みんなのまち 大阪の肖像」
第2期/「祝祭」との共鳴。昭和戦後・平成・令和会期:2022年8月6日(土)~10月2日(日)
会場:大阪中之島美術館
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館:月曜日 ※9月19日を除く
料金:一般 1,200円、高大生 800円、小・中学生 無料 ※各種割引あり、詳細はこちら
問合:大阪市総合コールセンター 06-4301-7285(8:00~21:00)
関連イベント
講演会「大阪万博の戦後史 EXPO’70からEXPO2025に向けて」
日時:9月10日(土)14:00~15:30
講師:橋爪紳也(大阪公立大学研究推進機構特別教授)
会場:1階ホール
定員:150名
参加費:無料 ※本展覧会観覧券が必要
申込方法:申込フォームまたは往復はがきにて申し込み《FUTURE LIFE FACTORY by Panasonic Design》
特別展示「レトロ家電ハックプロジェクト リミックス」
日程:8月6日(土)~28日(日)
場所:5階パッサージュ《FUTURE LIFE FACTORY by Panasonic Design》
ワークショップ「リミックスラボ 絵×音 かいて、きこう」
日時:8月20日(土)、21日(日)
午前の部(対象:小学生以下) 10:30~12:00
午後の部(対象:中学生以上) 14:00~15:30
会場:1階ワークショップルーム
定員:各回15名
参加費:無料 ※本展覧会観覧券が必要
申込方法:申込フォームにて申し込み担当学芸員によるギャラリートーク
日時:8月13日(土)、9月14日(水)10:30~11:30
会場:5階展示室
定員:各回50名
参加費:無料 ※参加希望日の本展覧会観覧券が必要
申込方法:申込フォームまたは往復はがきにて申し込み
⼤阪市北区中之島4-3-1