関西ゆかりの若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会シリーズ「Osaka Directory」の第2弾として、貴志真生也(きし・まおや)の個展が、大阪中之島美術館2階多目的スペースにて開催される。
同美術館と関西・大阪21世紀協会が共同で主催。
貴志は1986年大阪府生まれ。2009年京都市立芸術大学彫刻専攻卒業。
看板、建物、社会といった、人によってつくられた環境をモチーフとし、その意味を問い直す作品を制作している。
貴志真生也(1986年、大阪生まれ)は、木材や建築資材、発泡スチロールやブルーシートのような梱包資材、プラスチック材、LED電光掲示板などの工業製品を用いて、立体作品やインスタレーションを制作しています。これらの日常的に見かける素材をほとんど加工せずに組み合わせてできる作品は、子どものころに親しんだ「工作」のようでもありながら、建築や社会をたとえているようです。物をつくるということがその素材を加工して別の状態にすることであるとすれば、貴志は作品制作において「つくる」ことそのものを、形にしようと試みているとも言えます。
本展覧会では、既存作品と本展のための新作を交えながら、「作品に使われる素材」と「作品と成ったもの」の間に見える、アーティストの「手仕事」に光をあてます。それらは一見、素材がそのまま用いられていますが、素材とは別の存在感が与えられています。日常的によく見るものがそのままの質感で置かれていながら、見たことのないかたちに変化すること。そこには、アーティストが作品を制作するということの本質を垣間見ることができるでしょう。
(大阪中之島美術館Webサイトより)
会期:2022年11月23日(水・祝)〜12月25日(日)
会場:大阪中之島美術館 2階 多目的スペース
休館:月曜日
料金:観覧無料
問合:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
関連プログラム
アーティスト・トーク
日時:11月23日(水・祝) 11:00〜12:00
会場:同上
登壇者:貴志真生也
モデレーター:大下裕司(大阪中之島美術館学芸員)
参加費:無料
定員:30名程度 ※事前申込不要
⼤阪市北区中之島4-3-1