
大阪在住の写真家・三保谷将史(みほたに・まさし)による、カラーフォトグラムの体験ワークショップが、2025年3月23日(日)、26日(水)、30日(日)の3日間、吹田のRIVIEREにて開催される。
フォトグラムとは、カメラを使わずに印画紙の上に物を直接置き、光を当てて影を写し取る写真技法。三保谷はこの技法を用いて作品を制作している。
今回のワークショップでは、参加者が持参した素材を使って、自由な発想でプリントを制作。写真の経験の有無にかかわらず、大人から子供まで広く体験できる。
フォトグラムとは一般に「カメラを使わない写真」と呼ばれたりしています。
誰もがカメラを持つようになった現代において、この言葉は少し妙に聞こえるかもしれません。
しかし、写真/Photographの語源が「光で描かれたもの」であることを踏まえれば、
光をいかに描くか、その道具の一種がカメラ(とレンズ)である、とも言えます。
そしてカメラは無くても、光を定着し、写真を生み出すことはできます。
その方法の一つがフォトグラムです。このワークショップは、私たちが慣れ親しむカメラによる視点を、一旦解体することになります。
そこから、身の周りにある他愛のないモノたちを「ネガ/素材」として注目し
さまざまな光の当て方を通して、作品プリントの制作を目指します。写真の技術や知識以外のまったく異なる経験や
アイデア、想いなども重要な要素になってきます。
言うまでもなく、写真や暗室未経験の方でもまったく問題ありません。現代の写真は、スマホやAIの隆盛によってその概念もみるみる拡張しています。
そんな「写真」の可能性をアナログな技法の観点から模索し
あらたな発見や可能性を一緒に楽しんでいけたらと思っています。–
講師プロフィール
三保谷将史(みほたに・まさし)
写真家。1987年大阪生まれ、在住。
高校卒業後、独学で写真をはじめる。のち展覧会等で発表も行う傍ら、写真と芸術に関わる様々な職種を経て現在に至る。自身の日常を対象とした制作を続けており、2016年頃からはカメラを使わない写真技法を主軸に、最近は絵を描いたりもしている。関心は現代からイコンまでを射程とした写真の原理、メディアと意識構造の関係。podcast「JAPAN UNK RADIO」を通して同時代の作家との話の収録も続けている。直近での発表に個展「「写真」をめぐる」(2025年 大阪)、「バンコクアートブックフェア」(2023年 タイ)、「UNSEEN Amsterdam Photography Fair」(2021年 オランダ)など。コマーシャルワークでは雑誌STUDIO VOICE(vol.415)での海外取材チームに撮影で参加。主な受賞歴にIMA next ショートリスト(2023年)、JAPAN PHOTO AWARD 太田睦子氏選(2018年)など。現在は大阪ビジュアルアーツ専門学校、京都芸術大学両校の写真学科で非常勤講師を務める。

日時:
2025年3月23日(日)13:00〜15:00コース/16:00〜18:00コース
2025年3月26日(水)13:00〜15:00コース/16:00〜18:00コース/19:00〜21:00コース
2025年3月30日(日)10:00〜12:00コース会場:RIVIERE(リヴィエール)
料金:6,600円(税込) ※印画紙代、薬液、施設利用費が含まれる
※学生・キッズは2割引定員:各コース3名まで ※最低開講人数:2名
申込方法や持ち物など、詳細は主催者Webサイト参照
吹田市垂水町3-1−17