
多彩なプログラムでアジア映画の魅力を紹介する「第21回大阪アジアン映画祭」が、2025年8月29日(金)から9月7日(日)まで、ABCホール、テアトル梅田など大阪市内5ヵ所で開催される。これまでは毎年3月に開催されてきたが、今回は2025大阪・関西万博の会期に合わせ、はじめての夏開催となる。
今回の映画祭の特徴のひとつは、旧作レストア版を多く取り上げる点だ。本映画祭プログラミング・ディレクターの暉峻創三によると、アジアでも素晴らしい旧作の修復が積極的に行われているにもかかわらず、これまでは会場数の制約でその成果を散発的にしか紹介できずにいたという。前回から半年も間を置かずに実施されることとなった今回の映画祭を、旧作レストア版に光を当てる絶好の機会ととらえ、例年以上に旧作を手厚く紹介する。
今回ラインナップされているのは、20の国と地域で製作された68作品。オープニング作品は、1970年の大阪万博を背景に、ジュディ・オングが主演を務め、華麗なミュージカル、アクションを融合させたスペクタクル・エンタテインメント映画『万博追跡』の2Kレストア版だ。台湾からはほかにも、社会派青春映画『さようなら十七歳』、台湾特撮映画の幕開けを飾った記念碑的作品『ドラゴン・スーパーマン』など、国家電影及視聴文化中心(TFAI)によって復元された貴重な旧作5作品を紹介する。
クロージング作品は、シンガポール発ドラァグクイーンと家族の再生を描いた映画『好い子』。クィアをテーマとする作品は、疎外された10代の少女たちの姿を大胆な色彩をまとってリアルに描いた衝撃的な青春映画『ワン・ガール・インフィニット』(アメリカ、シンガポール、ラトヴィア)、“新世代の香港映画”の俊英ジュン・リー監督が都会で生きる孤独なゲイの青年を描いた『クィアパノラマ』(香港、アメリカ)などもラインナップされている。
そのほかには、リベンジポルノを題材に過去と現在を行き来しながらブータンの文化、慣習、色彩に満ちた世界を描いた『アイ、ザ・ソング』、台湾のホラーコメディ『僕と幽霊が家族になった件』をタイの新進気鋭スタジオ・GDHがリメイクした『紅い封筒』、ゾンビをアラスカに逃すために長い旅に出る『寒いのが好き』(韓国)、阪元裕吾監督が放つ京都最強フリーの殺し屋シリーズ最新作『フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡[私闘編]』、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』のソイ・チェン監督がプロデューサーを務めたルイス・クー主演のクライムサスペンス『私立探偵』など、上映される作品は多種多様。人気の作品はチケット発売後、即完売になることで、気になる作品を早めにチェックしておきたい。
会期:2025年8月29日(金)〜9月7日(日)
会場:ABC ホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂
上映作品本数:68作品(うち、世界初上映 23作、海外初上映 5作、アジア初上映 3作、日本初上映 23作)
上映作品製作国・地域:ブータン、中国、フランス、香港、イタリア、インド、日本、カザフスタン、韓国、ラトビア、モンゴル、ミャンマー、ノルウェー、フィリピン、カタール、シンガポール、台湾、タイ、アメリカ、ベトナム部門:
オープニング
クロージング
コンペティション部門
特別注視部門
インディ・フォーラム部門
特集企画<台湾:電影ルネッサンス EXPO 2025>
特集企画<Special Focus on Hong Kong EXPO 2025>
特別招待作品部門
神戸女学院大学国際学部協賛上映
特別上映《VIPO Film Award の成果》
芳泉文化財団協賛企画<映像研究助成>
芳泉文化財団協賛企画<映像研究表彰>チケット発売日:8月20日(水)
※上映作品の詳細、スケジュール等は公式サイト参照 https://oaff.jp
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会
(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)問合:大阪市総合コールセンター(なにわコール) 06-4301-7285(受付時間8:00~21:00)
大阪市福島区福島1-1-30
大阪市北区大淀中1-1-88
梅田スカイビルタワーイースト3・4F
大阪市北区梅田1-12-6
E-ma[イーマ]ビル7F
大阪市北区中之島4-3-1
大阪市北区中之島1-1-27